はじめに
2020年に開催される東京オリンピック開催を前に、ますます国際的にも注目されている「東京」を、いつもとは違う視点から見つめてみませんか? アートを通して新鮮な一面が見えてくる「東京」がテーマのアートイベントをご紹介します。
中野正貴写真展「東京」@東京都写真美術館 地下1 階展示室
恵比寿ガーデンプレイス内にある「東京都写真美術館」では、2019 年11 月23 日(土)から2020 年1 月26 日(日)まで、地下1階の展示室にて中野正貴写真展「東京」が開催されます。
30年余りにわたり東京を撮り続けてきた写真家・中野正貴の代表作でもある「東京三部作」を中心に、新作や未発表作品も展示されます。
今回のために編成された「TOKYO TOWER」や、大型カメラで撮られた4メートルを超える巨大プリントなど約100点を見ることができます。12 月8 日(日)には「東京タワー」をモチーフにした小説を書いたイラストレーターのリリー・フランキー氏との対談があるほか、11 月24 日(日)・1 月12 日(日)には本人によるギャラリートークも実施されます。
東京を撮り続ける写真家、中野正貴とは?
中野正貴は“都市”を独自の視点で映すことに定評のある写真家です。
無人の東京の姿をとらえ話題となった写真集『TOKYO NOBODY』で「日本写真協会賞新人賞」を受賞、さまざまな部屋の窓から東京を映した『東京窓景』で写真界の芥川賞ともいわれる「木村伊兵衛写真賞」を受賞しています。
代表作とされている東京三部作は『TOKYO NOBODY』と『東京窓景』、そして東京を水の上から見つめなおした『TOKYO FLOAT』となっています。
◆中野正貴写真展「東京」
場所:東京都写真美術館 地下1 階展示室
電話番号:03-3280-0099
会期:2019 年11 月23 日(土)~ 2020 年1 月26 日(日)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館)
※年末年始、2020年1月27日(月)~2月6日(木)、2020年2月24日(月)~2月28日(金)
料金:一般1,000円/学生800円 /中高生・65歳以上600円
永井荷風と東京の風景 @江戸東京博物館
江戸・東京の歴史をたくさんの復元模型を通して楽しめる東京都江戸東京博物館では、2019年11月6日(水)から2020年1月5日(日)まで「永井荷風と東京の風景」の特集展示が常設展示室にて開催されます。
2019年は永井荷風の生誕140年、没後60年という節目の年です。
この特集展示では『江戸藝術論』で考証された狂歌絵本や、随筆『日和下駄』に登場する風景版画、日記『断腸亭日乗』に記録された絵画や絵葉書などが展示されるので、街歩きの名人として知られた永井荷風と東京とのかかわりを見ることができます。
永井荷風と東京
明治から昭和にかけて活躍した文豪の永井荷風。留学の経験もあり、フランス文学の影響も受けていますが、日本の表面的な近代化に批判的を向けるとともに、」かつての江戸芸術へ憧れるようになりました。
そんな永井荷風の好んだ名所の風景や、東京風景を描いた画家として永井荷風が愛した石版画で、丹念な描写を得意とした絵師の織田一磨、そして交流のあったフランス人の詩人であり画家でもあったノエル・ヌエットの作品も展示されます。
◆永井荷風と東京の風景
場所:東京都江戸東京博物館 常設展示室5階 東京ゾーン「市民文化と娯楽」コーナー
電話番号:03-3626-9974
会期:2019年11月6日~2020年1月5日
休館日:月曜日、12月28日(土)~1月1日(水・祝)
料金:一般 699円/大学・専門学校生 480円/中高生(都外)・65歳以上 300円
おわりに
2020年東京オリンピック開催を前に、ますます注目される「東京」をテーマにしたアートイベントをご紹介しました。
いつもと違う視点で「東京」を捉えなおしてみませんか?