はじめに
宮城県刈田郡にある蔵王町と、柴田郡にある川崎町の境界線付近にある火口湖として知られている「御釜」。
蔵王連峰観光のハイライトとして人気のこの湖についてご紹介します。
宮城県にある蔵王連峰に囲まれた湖、「御釜」
御釜は、蔵王連峰の標高が最も高い部分にあります。
名前の由来としては、蔵王連峰の名前の由来となった刈田嶺神社から御釜を見ると外輪山とえぐられた爆裂火口が周囲をかこっているように見え、その姿が水を入れた釜のように見えることから名づけられたと言われています。
場所によって様々な色を映し出すように見えることから、「5色沼」と呼ばれることもあります。
また、インドネシアのカワイジェン火山にある、カルデラ湖にもそっくり!
角度によって見え方が違う「御釜」の秘密
御釜の見どころは、見る角度によって湖の色や形が異なっていることです。
例えば外輪山の尾根から北川を見るとロバの耳のように見え、西側は馬の背のように見え、南側はアルファベットの「C」の形に見えます。
またその水質は常に緑色に濁っていますが、季節によって色調が変わるのも特徴です。
強い酸性なので生物は一切住むことはできません。
御釜には「蔵王エコーライン」を通っていこう!
蔵王連峰や御釜に行く途中に通ることができる道路「蔵王エコーライン」は、宮城県と山形県を結んでいる山岳道路で、昭和37年に開通しました。
火山岩がむき出しになった蔵王のワイルドな姿や、先の方にちらっと見える御釜が何とも神秘的です。
シーズンごとに様々な楽しみ方があり、ゴールデンウイーク期間は最大で10メートルとなる巨大な雪の壁を見ることができます。
蔵王連峰、御釜へのアクセス方法
最後に、蔵王連峰や御釜への行き方をご紹介します。
まず車で向かう場合は、東北自動車道の村田ICもしくは白石ICで降りて約1時間で到着。
途中でもちろん「蔵王エコーライン」を通ります。
電車の場合は、かみのやま温泉駅と山形駅、白石蔵王駅、仙台駅のそれぞれからバスが出ており、それぞれ所要時間は1時間~2時間半ほどかかります。
おわりに
いかがでしたか?
壮大な蔵王連峰に囲まれた神秘的な湖、「御釜」。
その濁った水の色に始めは驚くかもしれませんが、季節によって移り変わるその美しさに、きっとあなたも釘付けになることでしょう。