はじめに
全国各地には、サケ、梨などの生き物・食べ物に特化したものや、わたしたちが持つ“五感”をテーマにしたミュージアムなど、珍しい博物館があります。展示を見るだけではなく、触ったり、味わったり、さまざまな楽しみ方ができるので、子供とのお出かけにもぴったり! また、ちょっとマニアックなだけに3密を避けて、落ち着いて見学ができそうです。行っただけで自慢できるようなディープな展示を堪能しましょう。
text:ART&旭
見て、触れて楽しめる「標津サーモン科学館[サケの水族館]」(北海道)
道内でも有数のサケ水揚量を誇る標津(しべつ)町にあり、町のシンボルとして1991年に開館した科学館。サケのライフサイクルに合わせた水槽やパネル展示を通して、その生体や北海道遺産「サケの文化」を紹介しています。季節によって、サケの遡上や産卵の様子、海に旅立つ前の稚魚などを間近に観察することができ、チョウザメに指を食べてもらえる「指パク体験コーナー」など、珍しい体験を楽しむこともできます。イクラのオブジェが特徴的な展望タワーから見える、国後島・知床半島の山並み・広大な根釧原野の眺望もぜひお楽しみください。
◆標津サーモン科学館[サケの水族館]
住所:北海道標津郡標津町北1条西6丁目1番1-1 標津サーモンパーク内
電話:0153-82-1141
時間:9:30~17:00(入館受付16:30まで)
休館日:11月・2~4月は水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、12~1月※5~10月は無休
入館料:一般(高校生以上)650円、小中学生 200円、幼児 無料 ※年間パスポート・団体割引などあり
五感で楽しむマジカルミュージアム「感覚ミュージアム」(宮城県)
”五感”をテーマとした日本で初めてのミュージアムです。ダイアローグゾーン(身体感覚空間)とモノローグゾーン(瞑想空間)からなる館内には、見る、聞く、触れる、嗅ぐといった体験を通して感覚を意識できるワクワク、ドキドキするような展示と演出が揃っています。見たことのない演出で感性を磨き、想像力を膨らませ、あらゆる世代の方が楽しみながらイマジネーションを高めることができます。
◆感覚ミュージアム
住所:宮城県大崎市岩出山字下川原町100
電話:0229-72-5588
時間:午前の部は9:30~12:45(入館は12:15まで)、午後の部は13:15~16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)
入館料:一般 600円、中高校生 300円、小学生 250円
お茶の魅力をまるごと楽しめる「ふじのくに茶の都ミュージアム」(静岡県)
日本一の大茶園である牧之原台地にある、全国でも珍しいお茶専門の博物館。静岡県産から世界のお茶まで、歴史や産業や文化を紹介するほか、抹茶挽き体験や世界のお茶体験、ミュージアムガイドツアーなど、お茶の魅力を楽しく学ぶことができます。
また、江戸時代の大名茶人・小堀遠州が手がけた日本庭園や茶室も復元され、ミュージアムショップやカフェレストランも併設。おしゃれで品格のあるカフェ・レストラン「丸尾原」で美しい富士山を眺めながらいただくお茶の料理やスイーツは、至福の味わいです。
住所:静岡県島田市金谷富士見町3053-2
電話:0547-46-5588
時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)、茶室9:30〜16:00(入室は15:30まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌水曜日)、年末年始
入館料:一般 300円、大学生以下・70歳以上・障害者手帳をお持ちの場合は無料(要証明)
日本唯一の梨ミュージアム「鳥取県立鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館」(鳥取県)
梨をテーマにした日本で唯一の博物館です。館内に入ると、直径20mのシンボル二十世紀梨の巨木がお出迎え。バーチャル梨園や夫婦のロボットが二十世紀梨栽培の歴史を語る「ものがたり劇場」、世界の梨の資料を展示する「梨と世界の人々」など、工夫を凝らした展示で、鳥取県二十世紀梨のすべてを楽しく学ぶことができます。
また、一年中3種類の梨を食べ比べができる一番人気のキッチンギャラリーもあり、併設のフルーツパーラーでは、梨ソフトやジュースも楽しむことができます。
住所:鳥取県倉吉市駄経寺町198-4 倉吉パークスクエア内
電話:0858-23-1174
時間:9:00〜17:00 (入館は16:40まで)
休館日:第1・3・5月曜日(祝日または振替休日の場合は翌火曜日)、 12月29日〜1月3日
入館料:一般 300円、中・小学生 150円
おわりに
徹底的に追求した展示内容で、独特の存在感を誇る専門性の高い博物館。難しいと思いがちですが、そもそも博物館はその分野の研究と、その成果をわかりやすく説明してくれる場所。少しでも興味を持ったら訪れてみましょう。新しい世界が開かれるはずです。