シンガポールのザ・ストレーツ・タイムズは、スクートとタイガーエアの最高経営責任者を統一する見込みであると報じた。
両社はシンガポール航空子会社で、スクートはボーイング787型機で中長距離線、タイガーエアはエアバスA320型機で短距離線を運航している。日本線は、スクートが東京/成田、大阪/関西の2都市に就航しており、タイガーエアはチャイナエアラインとの合弁会社であるタイガーエア・台湾が、東京/羽田、東京/成田、名古屋/中部、大阪/関西、福岡、沖縄/那覇の6都市に就航している。「スクートスルーサービス」サービスを通じて、一括予約も可能となっている。
新しいCEOには、前シンガポール航空で、現在タイガーエアCEOのリー・リクシン氏が就任するほか、スクートのキャンベル・ウィルソンCEOは親会社のシンガポール航空へ、スティーブン・グリーンウェイ営業本部長は退任する見通しと報じられている。
キャンベル・ウィルソンCEOは、4月19日の都内での会見後、Traicyに対してタイガーエアとの合併について、「そのような選択肢もあり得る」と話しており、5月にもスクートとタイガーエアのシステムを統合するとしていた。同紙によると、合併する場合は航空機登録やライセンスなど複雑な作業が必要となるため、現実的ではないとしながらも、アナリストの話として、成功していないタイガーエアブランドを消滅させたほうが良いと報じている。
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