銀聯カードを発行する銀聯国際(UnionPay International)は、スマートフォン端末や対応するカードで非接触型決済できる「クイック・バス」を、海外の18万近いPOS端末で対応を行ったと発表した。
対応を行ったのは、中国人にとって主な海外旅行先である、香港、マカオ、台湾、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールで、クイック・パス表示チップカードとモバイル・クイック・パス対応製品からの決済を受け入れることができる。すでに海外のクイック・バス決済額は2015年に8倍伸長し、2016年も成長を継続している。
セキュリティ面でも磁気カードやICカードに比べて優れており、ダイナミックPINやトークンなどの複数の安全対策を行っている。決済ではカード番号は表示されない仕組み。すでに中国本土の700万以上のPOS端末では、非接触型決済に対応している。
銀聯国際のツァイ・ジェンボー最高経営責任者(CEO)は「UnionPay(銀聯)はモバイル・クイック・パスを世界の商業銀行および大手モバイルフォン・メーカーとともに開始した。ファーウェイ(Huawei、華為技術)、ZTE、Appleなどのモバイルフォン・ブランドをカバーし、多種の決済チャンネルをサポートする。UnionPay(銀聯)はそのネットワークとテクノロジーを活用して海外のモバイル・クイック・パス展開を加速し、カード保有者に安全で簡便な国際決済体験を提供する。UnionPay(銀聯)にとって、クラウド・クイック・パスを地球規模で拡大することも重要である」とコメントしている。