キャセイパシフィック航空は、香港政府や既存株主から総額390億香港ドル(約5,432億円)を調達すると発表した。
資金の注入は3段階に渡って行われ、まずは株主の承認が得られ次第、香港政府に対して195億香港ドルの優先株を発行する。加えて既存株主に対して117億香港ドルの株式を発行し、最後に香港政府からブリッジローンにより78億香港ドルの供給を受ける。
キャセイパシフィック航空は2019年以降、香港情勢の悪化による需要減少により経営状態が悪化。新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけた。すでに運航便数の削減や経年機の早期退役、従業員の自主特別休暇などを実施している。
パトリック・ヒーリー会長は、「キャセイパシフィック航空が事業を維持し、香港の国際的な航空ハブとしての地位に貢献し続けることを可能にしてくれる香港政府の資本支援に感謝しています」とコメントし、業績回復に自信を示した。2月以降、毎月25億から30億香港ドルのペースでキャッシュアウトが進んでおり、さらなる給与削減なども行う。
⇒詳細はこちら