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再現度高し! シロクロ、可愛いモトコンポ。アニメ”逮捕しちゃうぞ”のやつです!


モノコンポの楽しみ方としてカラーリングを変更してしまうのはいかがだろう。速さを追求したりスタイルを大幅に変えてしまうのも楽しいが、せっかくトランクバイクとして他にないスタイルが与えられたのだから、純正のデザインを生かさない手はない。そこで漫画『逮捕しちゃうぞ』を再現した例を紹介しよう。

ボディパネルは上だけ残す。

 1986年から連載が始まった漫画『逮捕しちゃうぞ』は婦人警官のコンピが事件解決のため、ミニパトのホンダ・トゥデイを爆走させるコメディ・アクション。コンビの描写が絶妙でスタイル抜群かつ愛嬌たっぷり。おまけにトゥデイやそのトランクに積まれた白バイ仕様のモトコンポを走らせる姿に人気が集まり、アニメ化されたほどだった。


 ここで思った人もいるだろう。モトコンポを『逮捕しちゃうぞ』仕様にしてみたら面白そうだと。でも実際やるには勇気(?)というか覚悟が必要だし、モトコンポ単体では面白くない。でも実際作ってしまったばかりか、女性2人にコスプレしてもらい各地のイベントに出没する人がいた!

完成度の高いリヤスタイル。

 製作者のお名前は現時点で伏せておくが、北関東方面在住とだけお伝えしよう。この人、結構なモトコンポマニアなのだが、ひょんなことから捨てられている個体を発見する。なんと、フレームを途中で切断して運びやすいサイズにして、大きなゴミ箱に廃棄していたというのだ。


 これを見てマニア心がサルベージを決意。捨てられていたパーツをかき集め、自宅へ持ち帰ってしまうのだ。ただ、フレームが切断されているから一人でレストアするのは無理。ということで仲間に声をかけてレストア計画が始まることになったという。

赤色灯は取り外し可能。

上のカバーは作り直した。

 集まった仲間数人のなかには溶接が得意な人もいた。そこで切断されたフレームをつなぎ合わせることに成功。もちろん左右で寸法が狂わないよう、つなぎ目を計測してから作業されている。つなぎ合わせたフレームはサビを落として再塗装したが、ボディパネルがすべて揃わない。そこで考えたのが『逮捕しちゃうぞ』仕様にすることだ。




 残っていたボディ上側のパネルとホイールをホワイトに塗装すると、知り合いの知り合いでカッティングシートを製作する業者がいたのでロゴの複製を依頼する。サスペンション関係をオーバーホールして車体が完成した。

ロゴをしっかり再現。

 完成したボディを見るとわかるのだが、POLICEのロゴのちょうど下あたりのフレームに注目して欲しい。切断されていたのを溶接した痕跡が確認できるはずだ。実に左右ともこの位置で切られていたのだから、よくぞ直されたものだと感心してしまう。




 またボディパネルを固定するボルトなどは新品にされている。せっかくキレイに甦ったのだから、こうしたところで気を抜いてはすべてが台無しになる。特に『逮捕しちゃうぞ』仕様は上側パネルだけで下のパネルがつかないから、ボルトの頭は剥き出しになる。もちろんボルトだけでなくその下のゴムパーツも刷新している。

エンジンもしっかり直してある。

 捨てられていたくらいだからエンジンはかからない。そこでキャブレターをオーバーホールするとともに、シリンダーだけ外してピストンやヘッドなどを清掃。これで再始動に成功するわけだが、写真のようにオイルタンクが割れていた。プラスチックなので補修は比較的カンタンだが、その上につくカバーが欠品していて補修部品もない。そこで鉄素材を選んで作り直してある。というのも赤色灯がマグネットで固定できるからだ。




 こうして無事に捨てられていたモトコンポは息を吹き返し、さらには『逮捕しちゃうぞ』仕様が完成した。残るは婦人警官をスカウトするだけだ!

婦人警官も揃った!

イベント用の説明書。

 仲間のツテで婦人警官も2名揃った。といってもコスプレしてくれる女性なのだが、これで準備は万端。あとはイベントにこの姿で現れるだけなのだ。ということで北関東近辺で開催されるバイクやクルマのイベントに行くと、この姿を見ることができるかもしれない?

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