山梨県甲府市で開催されたウルトラ・モーター・フェスティバル(U.M.F.)。その会場中央を占めていたのが、映画『ワイルド・スピード』の劇中車レプリカたちだ。ワイスピ軍団と呼ばれる彼らの愛車たちにスポットライトを当ててみる。まずはX2に登場した日産スカイラインGT-R(R34)からだ!
ブライアン・オコナーの愛車、日産スカイラインGT-R(R34)を苦労して再現
まず紹介したいのが、映画の2作目になる『ワイルド・スピードX2』の冒頭に登場した日産スカイラインGT-R(R34)のレプリカ。映画では主人公であるブライアン・オコナーが乗り込み、ジャンプしながらトヨタ・スープラを抜いていくシーンがあまりにも有名。その時の劇中車を再現したのがこのクルマだ。
オーナーはX2を見たことで衝撃を受け、3年前にこのクルマを購入した。当時すでにR34は値上がり傾向にあったが、価格よりも、劇中車と同じHRE製アルミホイールを履いていたことを重視して選んだ。それくらいこの仕様に惚れ込んでいるのだ。
購入する決め手になったアルミホイールは劇中車と同じHRE446だったが、サイズが18インチだった。そこで19インチを探し出して購入したのだが、リムに曲がりやガリ傷があるほか、サビも出ていた。そこで自らホイール単体にして修正を試みたという。アルミホイールを自分で修正するとは、なかなか真似できないことだ。
車両購入時はトランクに何もついていない状態だったそうだが、劇中車と同じようにしたい。そこで知り合いを通じてCウエスト製ウイングを見つけ出す。ここまでくると執念に近いものがある。これですべてのエアロパーツが揃えられた。
外装だけでなく内装も劇中車と同じ仕様を目指してカスタマイズされている。スパルコのステアリングやGセンサー、レーダーなども同じもので揃えてある。さらにダッシュボードの助手席側のクラリオン・モニターや3連メーターは、オーナーがパネルを自作して装着したものだとか。
さらに圧巻は助手席を外して設置したNOSタンク。劇中車と同じメーカー製だが、色が異なるそう。タンクを置いただけのダミーだが、劇中車レプリカを作るなら欠かせない装備だろう。
とかく日本では流通していないパーツが多いため、苦労することが多いとオーナーは語るが、再現できたときの喜びはその苦労を忘れるほどだろう。
次回も『ワイルド・スピード』の劇中車レプリカを紹介する予定だ。