10気筒というユニークなフォーマットも注目を集めたダッジ・バイパー。そのエンジンとはどのようなものか。
ダッジ・バイパーのエンジンは、ラムなどのトラックに搭載されていたV型10気筒エンジンをベースとしていることは有名だが、シリンダーブロックを鋳鉄から総アルミ製に造り直すなど、大幅な変更が施されている。その開発には、当時クライスラーの傘下にあったランボルギーニが関わり、軽量化から高回転高出力化、そしてインテークまわりの改修などによる低重心化など、スポーツカーに必要とされるファクターが与えられるに至っている。
横1直線に並ぶ吸排気バルブに、1バンクあたり1本のロッカーシャフトという、シンプルな構造はベースエンジンそのままだが、8ℓという排気量ゆえに圧倒的なパワーを発揮する。