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NEXCO西日本は、新たにAI画像処理技術を活用した道路情報の収集・提供に取り組む。
道路管制センターにおいて道路情報を24時間体制で収集・提供し、常に交通の安全確保に努めている。従来は、管制センターのスタッフが手動でカメラを選択し映像を目視確認していたが、今回の取り組みでは、カメラ映像を画像処理することで異常(車両停止など)を検出し、スタッフに通知する。これにより、従来よりも迅速な道路情報の収集・提供を目指す。
【画像処理システムの運用方法】
● 高速道路上に設置されている既設カメラ映像を「AI画像処理装置」に接続し、画像処理を行う。車両停止、落下物、渋滞を検知した場合、道路管制センターのスタッフに通知される。
● 管制センターのスタッフが実際のカメラ映像と通知内容を比較し、道路情報板の表示等に反映する。
● 通知内容とカメラ映像の確認結果に差異があった場合には、AI画像処理装置にフィードバックされ再学習する。
● 先行地区での運用期間中に、様々な環境条件(天候や昼夜間による違い)での検知を行い、継続的に学習することで、精度向上を図るとともに、本格的な展開に向けた運用上の課題を抽出する。
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4月からの運用開始とあわせて、検知可能な事象の拡大(低速走行・蛇行・逆走など)や環境条件に応じた設定の最適化などを検討し、今後、随時他区間への展開を進めていく。
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