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北米スバル(スバル・オブ・アメリカ)は、アウトバック ウィルダネスを発表した。最低地上高アップとサスペンションのストローク量アップにより、悪路走破性を向上。タフさを際立たせるエクステリアも魅力的な、ワイルド系アウトバックの登場だ。
タフなのは見た目だけじゃない。オフロード性能もアップしたスバル・アウトバック ウィルダネス
「WILDERNESS(ウィルダネス)」とは荒野のこと。その名が示すとおり、アウトバック ウィルダネスのポイントはオフロード性能の向上だ。
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まず、最低地上高をノーマルよりも1インチ(約25mm)嵩上げして9.5インチ(約241mm)にアップ。それに伴い、前後のショックアブソーバー&スプリングも専用チューニングが行われ、サスペンションのトラベル量も拡大している。また、フロントの下部にはスキッドプレートまで装着されているのだから驚きだ。
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リヤデフも改良が施され、最終減速比を3.90から4.44に変更。また、モディファイされたリニアトロニックCVTにより前輪でも同等の最終減速比を実現。これらの変更により、40%勾配のグラベル路面の登坂が可能になった。また、X-MODEが新たに時速25マイル(約40km)以上の速度にも対応するようになったのも、ウィルダネスの特徴だ。
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エクステリアにおいても、ウィルダネスはタフさを強調するのを忘れていない。樹脂製のホイールアーチは標準モデルより約4cmワイドになり、バンパーもほとんどの部分が樹脂剥き出しとなるなど、イメージが大幅に変わっている。ガトリングガンのようなフォグランプも斬新だ。
ちなみに、前後バンパーの形状変更は悪路走破性にも貢献しており、アプローチアングルは18.6度から20.0度へ、ランプブレークオーバーアングルは19.4度から21.2度へ、デパーチャーアングルは21.7度から23.6度と向上している。
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タイヤはヨコハマのオールテレインタイヤ「ジオランダー」を装着するが、ロゴの盛り上がった部分を白くペイント。これは初代アウトバックへのオマージュだというから心憎い。専用カラーの「ガイザーブルー」は、ラリーの伝統と国立公園で見られる風景をイメージしたものだという。
また、ノーマルのアウトバックは未使用時は折り畳めるユニークなルーフレールを採用していたが、ウィルダネスでは一般的なラダータイプのルーフレールに変更。ルーフテントなど、より重い荷物を積むことが可能となっている。
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インテリアでは、各部にカッパーカラーがあしらわれているのが目を引く。シート表皮には撥水加工が施されているほか、フロアマットも全天候型(ウィルダネスのロゴ入り)を標準装備。さらに荷室はリヤシートバックを含めて防水仕様となっている。アウトドアで遊んだ後でも気兼ねなく乗り込んだり、荷物を積んだりすることができそうだ。
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エンジンに関しては変更なく、260馬力を発生する水平対向4気筒2.4Lターボを搭載する。トランスミッションは前述の通り、リニアトロニックCVTだ。
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北米スバルは、このアウトバック・ウィルダネスの価格を2021年後半に発表するとしている。いまだに旧モデルのアウトバックが販売されている日本で、ウィルダネスに乗ることができる日はやってくるのだろうか…。
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