1月27日、グループPSAジャパンはフェイスリフトを受けたプジョーの7シーターSUV「5008」を発売した。税込車両価格は460万円〜501万6000円。なお、なお、グローバルでのプジョーSUVモデルラインの表記変更により、この新型からSUVが付かなくなり、写車名は「SUV 5008」から「5008」となった。
「セイバー(サーベル)」デザインのLEDデイタイムランニングライトなど、新世代プジョー車を実感させるディテールを採用
新型5008のスタイルは、これまで以上に個性的でユニークになった。それはプジョー・デザインの新たなフェイズ(段階)の始まりを予感させるに十分なもの。垂直に立ち上がるグリルはフレームレスとなり、ヘッドライト、バンパーと融合、ボディに溶け込んでいる。
従来はクラムシェルボンネットのサイドのパーテーションラインからヘッドライト上を通っていたLEDデイタイムライトは、新世代プジョーのデザインコードであるセイバー(サーベルの意)と呼ばれる牙状のものに。近未来的なフレームレスグリルとなったこと、セイバーが縦のラインを強調しホイールを強調するかのようにオープニングラインと呼応するような配置となったこと、このふたつにより新型5008のフロントマスクは、よりSUVらしいダイナミックな意匠となっている。
上級の「GT」ではフルLEDヘッドライトとなり、リヤフォグ点灯時に光度、角度を自動調整するフォグモードが備わり、ヘッドライトユニット内側にスタティックコーナリングライトを内蔵。夜間のドライブの安全性をより高めている。それらを視覚的に支えるバンパーはより彫刻的で多面的な造形となり、フロントフェイス全体が統合されたスタイルとなるようにリデザイン。また、フロントフード先端には、これもまた新世代プジョーらしく、5008のエンブレムが装着されている。
サイドではSUVらしいがっしりとしたショルダーラインと、スリークなサイドウインドウグラフィックを囲むクロームのサイドモールが、5008ならではのボディの長さとホイールベースを強調し、伸びやかな品格あるスタイリングを生み出している。
リヤビューは、ボディ幅いっぱいに広がったブラックバンドと、その中にライオンの爪あとから着想を得た三条のLEDが赤く光る3D LEDリヤコンビネーションランプが備わっている。さらに立体感を増したこのリヤランプは、ウインカー点灯時に光が流れるシーケンシャルインジケーターを採り入れ、さらに視認性を高めている。
インテリアは、自動車におけるUI/UXの革新と言える「i-コックピット」を引き続き採用。登場以来500万人以上のドライバーから支持を得ている「i-コックピット」は、小径ステアリングホイールを使うことによってステアリングの上からメーターを確認することによる視線移動距離の減少、肘が下がり脇を締めたコンパクトなドライビングポジションによるステアリング操作の少ない動線など、優れた資質が備わっている。
新型5008ではシートが刷新された。フランス車に期待されるあたりの柔らかさ、疲労の少なさ、快適性をさらに高めるべく細心の注意が払われており、視覚的にはよりモダンに、体感的にはさらに快適になった。「GT」にはアルカンターラ&テップレザーのダークグレー基調の表皮を使用。これらはフロントシートヒーター、運転席メモリー付きパワーシートとマルチポイントランバーサポートシートとなっている。一方「アリュール」はファブリック&テップレザーのダークグレー基調となっている。
また、GTに設定されるレザーパッケージオプションでは人気のナッパレザーシートを継続し、あたらしくウッドパネルにオープンポア(木材の持つ自然な導管の質感を生かした仕上げ)のダークライムウッド(アオイ科の樹木で日本ではシナノキに近似)が用意されている。
パワートレインは、180ps/250Nmを発揮する1.6ℓ直列4気筒ガソリンターボ+8速ATと、177ps/400Nmを引き出す2.0ℓ直列4気筒ディーゼルターボエンジン+8速ATの2機種が設定されており、ガソリン仕様は「GT」のみ、ディーゼル仕様は「アリュール」と「GT」のがラインアップされている。
このほか、多彩な機能で構成する「ADAS(先進運転支援システム)」をはじめ、LEDヘッドライトやパドルシフト、電動パーキングブレーキ、プジョー・ミラースクリーンといった機能・装備は全車に標準で備わっている。
●新型「プジョー5008」モデルラインナップ●プジョー公式WEBサイト「5008」
・5008アリュールBlueHDi:460万円
・5008 GT:467万2000円
・5008 GT BlueHDi:501万6000円
※価格は消費税込み