1月5日、FCA(フィアット・クライスラー・オートモビルズ)とグループPSAは、1月4日に開催された両社それぞれの株主総会において、両社が合併して新たに「STELLANTIS(ステランティス)」を設立することをほぼ満場一致(99%以上の株主が賛成票を投じた)で承認したと発表した。
事業規模で世界第4位の自動車メーカーに
FCAの株主総会では合併関連議案として「ステランティス」の定款ならびに、すでに発表されている同社の取締役会構成案も決議している。これらの決議事項は合併完了と同時に発効し、速やかに実行に移される。
新社名の「ステランティス」とは、ラテン語の動詞「Stello」にちなんでおり、「星たちとともに輝く」という意味。
このたびの株主総会の承認と、ここひと月ほどの間に欧州委員会および欧州中央銀行を含む規制当局から受領した合併に対する許可を受け、FCAとグループPSAの両社は、2021年1月16日にも合併を完了する見込みだ。
なお、ステランティスの普通株はイタリア・ミラノの電子株式市場(Mercato Telematico Azionario: MTA)とフランス・パリのユーロネクスト(Euronext)において、2021年1月18日より取引を開始する。また、ニューヨーク証券取引所では2021年1月19日から取引が開始される。
この合併により誕生するステランティスは、2019年実績であてはめた場合では、フォルクスワーゲン、トヨタ、ルノー・日産・三菱連合に次ぐ、事業規模第4位の自動車メーカーとなる。