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海外試乗会に多数参加し、ワールドカーオブザイヤーの選考委員でもある河村康彦。「理想の2台持ち」として選んだのは、「走り重視」の964型のポルシェ911と、「停めやすさ重視」のスマート・フォーツー(電気モデル)という組み合わせだ。
TEXT●河村康彦(KAWAMURA Yasuhiko)
全幅1.5m台に収まるピュアEVという希少な存在のスマート・フォーツーED
どれもこれもが「規格目一杯」の全長×全幅サイズの持ち主で、”小さいこと”が特徴なのにそれをリスペクトして作られたモデルが1台も存在しないという軽自動車たち。
かくして、小さいクルマが欲しい!となった時にはなかなかそれが個人的な選択肢に入らず、「やっぱりコレしかないかな」と思い浮かぶことになるのがスマートのフォーツーというモデル。それも、全幅が1665mmという3代目になると「もう、幅が広過ぎる」と思えてしまうので、それが1.5m台に収まる初代か2代目限定ということに。
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これだと、雨・風が凌げて空調も万全の上、高速道路も問題なく走れる上に、プラスティック・ボディだから”ドアパンチ”を受けても無問題(?)...と理想的。でも、さらに「遠出はしない」と条件を付けるならば、2代目に設定されたピュアEVの『フォーツー エレクトリックドライブ』が自身にとってはベストな選択ということになりそう。
というわけで、「駐めることを考えたクルマ選び」はこれでOKなので、お次は「走ることを考えたクルマ選び」。しかも、ある程度動力性能に余裕があって、長時間走り続けても疲労を覚えずに...と条件を加えて行くと、やはりそこで俄然光り輝いて見えるようになって来るのが、ポルシェの2ドア・モデルたち!
とはいえ、どんなに走りが優れても、最終的には駐車しなければクルマは役に立たない(!)ということを考えると、やっぱり小さめサイズには惹かれることに。そんなこんなで、今やすっかり高騰してしまった価格や、すでに”30年選手”ゆえに心配になるトラブルや修理代などには一切目を瞑るというならば、「5ナンバー・サイズなのに中身はスゴイ」という964型の911などは最高の相棒となってくれそう。
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それにしても、フォーツーEDを手にするならば自宅に充電設備が必須だし、2台めが911だとさらに「3人以上が乗れる3台めが必要か」...等と冷静に考え始めてしまうと、こんなコンビは”夢物語”ということが明白に。
まぁ、初夢ならぬ”見納め夢”で良いんですよね。実際に「買わなければならない」と誰かに迫られているわけではないのですから。。。
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