LEXUSは、ブランド初の電気自動車市販モデル「UX300e」の2020年度分の限定販売135台に関する商談申込み(抽選)の受付を開始した。LEXUS公式Webサイト上で、10月22日(木)13:30から11月4日(水)23:59までの期間で申込みを受け付け、当選者には指定の販売店からご連絡の上、商談を開始する。
2005年のRX400h発売以降、LEXUSは電動化技術のパイオニアとして、常に優れた走行性能と環境性能の両立を追求してきた。2019年には、電動化技術を用いて車両の基本性能を大幅に進化させ、ユーザーへクルマがもたらす楽しさや喜びを提供し続けることを目指す電動化ビジョン「Lexus Electrified」を発表した。LEXUSはこれからもHV、PHV、EV、FCVなど、世界各地のニーズやインフラ環境に応じて適材適所で商品開発を進めラインアップを拡大していくという。2025年には全車種に電動車を設定し、電動車の販売比率がガソリンエンジン車の比率を上回ることを目標とする。
UX300eは、EVの潜在能力を活かしてクルマの根源的な価値を磨き上げるべく開発を進めた。具体的には、コンパクトクロスオーバーUXが持ち味とする個性的なデザインや、高い利便性、取り回しやすさはそのままに、LEXUSのEVならではの上質な走りと優れた静粛性を追求した。ドライバーの運転感覚に寄り添った自然な加減速フィールと、高出力モーターによる優れた加速性能を両立したほか、大容量バッテリーの床下配置により、低重心化とWLTCモード航続距離367kmを実現。さらに最新のコネクティッド技術を採用するなど、EVとしての価値を最大化しながら、運動性能や日常の使い勝手との「二律双生」を目指した。
UX300eの主な特長
EV化によりLEXUSがDNAとして持つ優れた静粛性と乗り心地や、UXが持つ素性の良い走りを更に高いレベルに引き上げた。
エンジンなど、車両前方への重量物の偏りがなく、前後重量配分や慣性モーメントの最適化が可能な電気自動車の構成を活かし、重量物を車両中心に配置。またバッテリーパックの床下配置による低重心化で車両重心位置がドライバーのヒップポイントに近づくことで優れた回頭性を実現し、クルマとドライバーの一体感を醸成した。
バッテリーパックを井桁形状の鋼鉄製アンダーフレーム上に搭載することで、路面からの衝撃を軽減するほか、フロアと面で固定することでキャビン全体の剛性を向上。また、フロントはサイドメンバー間をクロスメンバーでつなぐとともに、ステアリングギヤボックスにブレースを追加することで締結点の剛性を向上させた。さらにリヤエンドには大断面アルミ製バンパーリインフォースと専用チューニングのパフォーマンスダンパーを採用。車両全体でバランスのとれたボディ剛性によって雑味のない、リニアで上質な乗り心地を実現するとともに、LEXUSらしい操舵感や静粛性を兼ね備え、走りをより一層楽しむことができる。
GA-Cプラットフォームの高い基本性能をさらに磨き上げるべく、ステアリングギヤボックスにブレースを追加し、ギヤボックスの両側をボディに固定することで剛性を向上したほか、ショックアブソーバーの減衰力最適化など、EV化による運動特性の変化に合わせ、細部に至るまでチューニングを施した。
EVならではの優れた静粛性をさらに高めるべく、床下バッテリーに遮音壁としての機能を持たせたほか、アコースティックガラスをフロントドアに採用するなど、エンジンやトランスミッションの音がないゆえに聞こえる風切り音や小石/砂などの巻き上げ音にも配慮。室内空間の心地良い静けさを提供する。
ドライバーの意図に忠実な滑らかな加減速フィーリングを実現。加速シーンでは、過度な車両ピッチ挙動を抑制するアクセレレーションピッチコントロールを採用し、スムーズでレスポンスの良い加速フィーリングを実現。
減速シーンでは、モーター回生ブレーキと油圧ブレーキによる制動力をバランスよく協調させ、過度な姿勢変化のない、安心感の高いブレーキフィーリングを実現した。また、パドルシフトにより減速度を4段階から選択することで、ガソリン車のエンジンブレーキと同じように減速操作ができるなど、EVの特性を最大限活かしながら自然な操作性を実現した。
ドライバーの自然な運転感覚を大切にし、走行中のサウンドにもこだわった。アクティブサウンドコントロール(ASC)を採用することで、車両の走行状況を感じられる快適なドライビング環境を実現。ドライバーや同乗者に心地良いサウンドを提供する。
ハイブリッドシステムの開発で培った知見を活かし、EVシステム全体の性能向上を図りながらバッテリーの信頼性にもこだわって開発された。さらに最新のコネクティッド技術を採用し、スマートフォンと連携した高い利便性を実現している。
大容量バッテリーを採用したほか、ハイブリッド車で培ったモーター、インバーター、トランスミッション、バッテリーといった主要装備の効率を最大化。システム全体としての性能向上を図ることで、WLTCモード航続距離367kmを確保した。
高出力、高効率による充電時間の短縮を可能とした充電システムにより、ランニングコストを低減した。
車両右には普通充電ポートを、車両左には急速充電ポートを設定し、充電リッドを指で容易に開けられるプッシュオープンの開閉方式や、充電インレットを照らす照明を採用するなど、優れた利便性を実現している。
高出力でコンパクトな電気式水加熱ヒーターと内外気2層制御を採用したEV専用エアコンシステムの採用に加え、そのエアコンシステムとシートヒーターを協調制御することにより、速暖性に優れた快適な室内空間と低電費を両立した。
エアコンシステムと連携する電池冷却システムを設定。快適な室内空間を維持したまま駆動用電池を冷却することにより、優れたバッテリー性能を確保している。
充電コネクターを接続した際に、外部電源によってエアコンやオーディオなどの電装品を使用することが可能だ。
低温/高温下でも正常に動作するようバッテリーに温度調整機能を備えたほか、過充電防止システムや、多重監視のセーフネットにより、高い信頼性を実現している。
最新のコネクティッド技術を採用。専用アプリによるスマートフォンとの連携で、バッテリー残量やエアコンON/OFF時それぞれの走行可能距離を表示し、充電の必要がある場合は告知をする。また、充電完了までの時間表示や、出発時刻に合わせて充電が完了するようタイマーを設定することも可能だ。さらに自車位置周辺の充電ステーションの位置を表示し、営業時間や稼働状況などを確認することが出来る。加えてエアコンやデフロスターなどを車外から始動させることができるリモートエアコンを採用するなど高い利便性を実現した。
充電器利用の有料サービス「EV・PHV充電サポート」によって、合同会社日本充電サービス(NCS)の急速/普通充電器が利用できる。全国で急速充電器約6,800基、普通充電器15,000基が専用カードをかざすだけで利用可能だ。
LEXUSのコンパクトクロスオーバーUXが備えている個性的なデザインや高い機能性はUX300eにも継承され、車両全体での優れたパッケージングを実現している。
タフな力強さと俊敏な走りを想起させる大胆かつ洗練されたエクステリアに加え、専用デザイン・カラーの17インチアルミホイールや床下空力カバーを新開発した。
走行可能距離や回生ブレーキ力インジケーターなど、EVならではの情報についても、視覚的な分かりやすさを追求している。
ローデッキ仕様のラゲージスペースを設定。デッキボード上部303Lの容量を確保している。
マルチメディアシステムはSmartDeviceLinkTM、Apple CarPlayやAndroid AutoTMに対応。iPhoneやAndroidTMスマートフォンを10.3インチワイドディスプレイと連携させることで、リモートタッチによる画面操作や音声操作が可能だ。
シフトバイワイヤ方式を採用するとともに、短い操作ストロークと質感の高いシフトノブで、EVの上質な走りと静粛性を想起させる、小気味良い操作性を実現した。
世界トップレベルの先進安全技術をより早く開発し、より多くのクルマに普及させていくことが重要との考えのもと、予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を採用した。交通事故や事故死傷者の更なる低減と、ドライバーの負担軽減を目指したほか、運転支援時にドライバーにとって自然で、安心感のある車両挙動を追求した。