6月下旬に導入されて以来、編集部員のアシとして引っ張りだこの人気を誇っているMFトゥインゴ号ですが、早くもアクシデントに見舞われてしまいました。高速道路走行中に飛び石を喰らい、フロントガラスに40cmものヒビが入ってしまったのです。
レポート日:2020年8月16日
オドメーター:1220km
TEXT&PHOTO●小泉建治(KOIZUMI Kenji)
40cmもの盛大なヒビ! 車検に通らないどころか、前が見にくい!
別媒体の仕事で東北地方に出張中、編集部の今(コン)から一通のメールが届いた。
「フロントガラスに飛び石を喰らってしまいました。よろしくお願いいたします」
あまりにも簡潔すぎて正確に状況を理解することはできなかったが、飛び石くらいよくあること。たいした話ではないだろうと思いつつも、念のために写真を送ってもらうと、これが結構なヒビではないか。
「コンちゃん、もうちょい状況を教えてもらえる?」
「夜、東名高速を走っていて、追い越し車線に出たんです。そうしたら、『バチンッ』と弾けるような音が聞こえまして。車内から見ても傷が入ったのが見えました。スピードは90〜100km/hくらいだったと思います」
「それで、次の日に明るいところでもう一度見てみますと、かなり大きなヒビであることがわかったんです。30cmくらいでしょうか」
後日、私が確認してみると、なるほど即修理が必要なレベルである。測ったら30cmどころか40cmもあった。車検にはもちろん通らないが、それ以前にそもそも運転席の目の前だからとても気になる。走り続ければヒビがどんどん拡大しそうだし、危険極まりない。
というわけで早速保険屋に連絡し、ディーラーで修理をしてもらうことにした。
新品のフロントガラスを在庫として備えているディーラーなど皆無に等しく、さらにウインドウの交換は専門の業者が行なう必要があるため、当然ながら事前の予約が必要だ。
交換に必要な作業は半日ほどだが、最低でも4時間ほど乾燥させる必要があるため、1泊2日はクルマを預けるものだと認識しておいた方がいい。
そんなこんなで交換が完了。新品ガラス越しに見る景色はとてもクリアで気持ちがいいけれど、そもそもMFトゥインゴ号はおろしたての新車だったから、実は交換前とあまり変わらない……。
ではここで、気になる交換費用について報告したい。
【部品代】
フロントガラス:¥63800
レインセンサー:¥8250
ブラケット:¥3476
【工賃】
ガラス交換:¥35420
ワイパーアーム&カウルトップカバー脱着:¥1540
ラバー交換:¥1298
シール剤:¥1804
ETCアンテナ脱着:¥1650
以上、計11万7238円だった。
今回、我々は支払いに任意保険を使うことにした。フリート契約のため等級は関係なく、免責も¥0だった。
ただし個人契約の保険の場合、かつてはフロントガラスを交換しても等級に影響はなかったが、現在はほとんどの保険で1等級下がってしまうので注意されたい(保険会社によっては等級が下がらないプランや特約もあるようだ)。
また、免責金額も契約内容によって変わってくるので、ご自身の人保険の契約をしっかりチェックしていただきたい。
ただ、上記の通りフロントガラスの交換にかかる費用はなかなかの高額であるがゆえ、1等級下がったり、多少の免責金額が発生したとしても、たいていの場合は保険を使う方が出費が抑えられるだろう。
■ルノートゥインゴ EDC キャンバストップ
全長×全幅×全高:3645×1650×1545mm
ホイールベース:2490mm
車両重量:1040kg
エンジン形式:ターボチャージャー付き直列3気筒DOHC12バルブ
総排気量:897cc
最高出力:68kW(92ps)/5500rpm
最大トルク:135Nm/2500rpm
トランスミッション:6速DCT(6EDC)
サスペンション形式:Ⓕマクファーソン Ⓡド・デオン
ブレーキ 前/後:Ⓕベンチレーテッドディスク Ⓡドラム
タイヤサイズ :Ⓕ165/65R15 Ⓡ165/60R15
乗車定員:4名
WLTCモード燃費:16.8km/ℓ(市街地モード) 17.6km/ℓ(郊外モード) 19.5km/ℓ(高速道路モード)
車両価格:213万5000円