これまでの人生において、所有したり試乗したりした国産車の中からベスト3を業界人に選んでいただく本企画。岡本幸一郎さんの生涯最高国産車は、レクサスLFA。イベントで乗る機会が多く、毎回、その芸術的なエキゾーストノートにホレボレしていたという。
TEXT●岡本幸一郎(OKAMOTO Koichiro)
第3位:トヨタ・セルシオ(1989年-)
3位は初代セルシオ。初めて運転したときに、なんてなめらかなんだ! なんて静かなんだ! なんてキレイなメーターなんだ! こんなクルマが存在するんだ! とものすごく衝撃を受けたことを思い出します。
そういえば、かのビルゲイツが愛用していたという話を耳にしたことがあります。もっとずっと高価なクルマも買えるのに、あえて「これがイチバン快適だから」と日常の足にしていたとか。それぐらいのクルマだったということで、さしでがましいですが僕も同感です....(笑)。
第2位:マツダRX-7(1991年-)
2位は自分でも3台乗ったFD3S型RX-7。スタイリングも走りもホレボレ! あまりに気に入って3台も乗り継いでしまったわけですが、中でもFD3Sが際立っていたのがハンドリングです。
軽量でコンパクトなロータリーをフロントミッドに搭載したからこそ実現した切れ味鋭い回頭性は、素晴らしい!のひとこと。フロントが軽くてイナーシャを感じさせない中にも安定してフロントに荷重がかかる感覚が絶妙で、リヤミッドシップよりも僕はコチラのほうが好み。世界的にもベストハンドリングな1台だと思っています。
第1位:レクサスLFA(2010年-)
そして1位は、べらぼうに高価で恐縮ですが、LFAです。
実は僕は業界内でもLFAにはかなり乗っているほうで、横浜の公道で開催された報道試乗会で初めて乗って感激したあとも、年間に数回開催されるとあるレースイベントの会場で実施していた、一般来場者が抽選で当選したスーパーカーに同乗できるというアトラクションで、よくLFAのドライバーを務めていたんです。イエローのニュルブルクリンクパッケージ。全開で走らせたときのサウンドは本当に最高! 芸術的に素晴らしい! 会場には毎回、フェラーリやランボルギーニやマクラーレンもあったけど、音だけはぜんぜん負けてないどころか勝ってました。
ただ、音「だけ」と書いてしまったんですが、デザインはもうちょっとスーパーカーらしさが欲しかったかなと。というのは、同乗したお客さん(レースを観に来るほどなのでそれなりにクルマに詳しい)で、LFAを見て86のすごい版だと思った人がいたんですよ。たしかに言われてみればそう見えなくもない気が...苦笑。
【近況報告】
戸建ての新居で初めて迎えた夏。木造だけど断熱材をしっかり施工してもらったおかげで快適に過ごせている。加えてENEOSでんきも効いてか電気代も思ったよりも安くてうれしい。
【プロフィール】
業界に入って28年超、フリーランス歴22年あまり。これまで25台の愛車を乗り継ぎ、高級輸入車から軽自動車まで幅広く網羅。2020年5月に念願のシャッター付き車庫を確保。