トヨタ新型ハリアーが発売された。注目の価格は299万円〜504万円となっている。このクラスの最新SUVが「299万円」で手に入るのか!と思った人も多いはず。ここでは、価格から新型ハリアーを見ていこう。
AWDは+20万円 ハイブリッドは+60万円 レザーパッケージは+30万円
ハリアーはSUVといってもオフロード指向のRAVに対してオンロード指向のクロスオーバーだ。商品コンセプトは「Graceful Life 優雅でより豊かな人生」だという。ターゲットは確かなモノを見極める力とこだわりを持つ、新しいモノを取り込み自らの個性として表現、「これ見よがし」なアピールをしない30代男性、ミドル(50代)だという。
価格は、299万円~504万円だ。
価格を詳しく見ていこう。まずはガソリン仕様である。
ガソリン仕様の価格は、299万円~504万円
ガソリン仕様(299万円~443万円)のスペックは
エンジン:M20A-FKS型2.0ℓ直4DOHC(171ps/207Nm)
トランスミッション:CVT
燃費:WTLC燃費15.4kmℓ(AWD14.7kmℓ)
市街地モード11.3km/ℓ(11.0km/ℓ)
郊外モード15.7km/ℓ(14.9km/ℓ)
高速道路モード18.0km/ℓ(17.1km/ℓ)
グレード構成は
S FF 299万円/AWD 319万円
G FF 341万円/AWD 361万円
G Leather Package FF 371万円/AWD 391万円
Z FF 393万円/AWD 413万円
Z Leather Package FF 423万円/AWD 443万円
となっている。
ハイブリッド仕様の価格は358万円〜504万円
次はハイブリッド仕様だ。
ハイブリッド仕様(358万円~504万円)
エンジン:A25A-FXS型2.5ℓ直4DOHC(178ps/221Nm)+THSⅡ
燃費:WTLC燃費22.3kmℓ(AWD21.6kmℓ)
市街地モード19.5km/ℓ(18.9km/ℓ)
郊外モード25.1km/ℓ(24.2km/ℓ)
高速道路モード22.1km/ℓ(21.4km/ℓ)
S FF 358万円/E-Four 380万円
G FF 400万円/E-Four 422万円
G Leather Package FF 430万円/E-Four 452万円
Z FF 452万円/E-Four 474万円
Z Leather Package FF 482万円/E-Four 504万円
となっている。シンプルな構成だから引き算すると次のことがわかる。
AWD代は20万円E-Four代は22万円
THSⅡ(ハイブリッド)代は約60万円
レザーパッケージ代は30万円
となっている。
ハイブリッドのメリットは燃費だけではない。ハイブリッド仕様とガソリン仕様のシステム出力は
ガソリン仕様が171ps/207Nmなのに対してハイブリッド仕様は218ps(E-Fourは222ps)とパワフルだ。EV走行の圧倒的な静粛性や走り出しの滑らかさなどハイブリッドのメリットは多い。
ハイブリッド仕様(WLTCモード燃費22.3km/ℓ)とガソリン仕様(15.4km/ℓ)の価格差約60万円を燃料代で取り戻すには、レギュラー120円/ℓとすると、
ガソリン仕様=7.8円/km
ハイブリッド仕様=5.4円/km
だからその差は2.4円/km。つまり25万km走らないと60万円を燃費で取り戻せないということだ。
次はグレードについてだ。パワートレーン、駆動方式に関係なく
S→Gは42万円
G→Zは52万円
となっている。
グレード別に写真を見比べてみよう。
まずは最上級グレードの「Z」である。
中間グレードの「G」
エントリーグレードのS
ということで、外観の違いはおわかりになっただろうか?
マフラーカッターがZとGは楕円形状なのに対して、Sは真円になっている。
タイヤとホイールのサイズと形状がグレードごとに異なっている。
内装については、広報写真で用意されているのは最上級グレードのZのみだ。
装備の違いを見ていくと……。
299万円(ハイブリッドは358万円)のハリアーSは
チルト&テレスコピックステアリングがマニュアル(上級は電動)
マルチインフォメーションディスプレイが4.2インチ(上級は7.0インチ)
シート表皮がファブリック(Gはファブリック+合成皮革)
運転席シート調整が6ウェイマニュアル(上級は8ウェイ電動)
ドアスカッフプレートに車名が入らない。
ヒーターコントロールがダイヤルタイプ(Zは静電タッチタイプ)
ディスプレイオーディオ(SとG 上級のZはT-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム Gにはメーカーopで設定可 36万9000円)
となっている。
細かい装備の違いも見ていこう。
インナーミラーがSは通常の鏡面式だが、上級はデジタル(前後方録画機能付き)。これはメーカーオプション(8万8000円)でSにも装着できる。
SグレードのヘッドライトがAHB(オートマチックハイビーム)なのに対して上級はAHS(アダプティブハイビーム)
Sグレードのヘッドライトが3灯式LEDヘッドランプ(マニュアルレベリング機能付)+LEDクリアランスランプ+LEDターンランプ なのに対して上級はプロジェクター式LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付)+LEDデイタイムランニングランプ+ LEDクリアランスランプ+LEDターンランプ
Sグレードではフロントフォグランプがディーラーオプション扱いとなる。
というように、エントリーグレードのSでは省略されている装備がある。が、動力性能、ボディ、サスペンションは上級グレードと同じだ。足りない装備はあとから自分好みにカスタマイズするという楽しみもある。まずはトヨタの最新SUVが300万円を切る値段の設定があることを確認しておこう。