緊急事態宣言の影響により、大ダメージを受けている新車販売。自販連(日本自動車販売協会連合会)が発表した5月の新車販売台数(普通乗用車+小型乗用車)は、12万3781台。2019年5月の21万2636台に対して、58.2%という残念な結果となってしまった。
4月7日発令された緊急事態宣言は5月25日になってようやく解除された。その間、ディーラーでは営業時間を短縮するなどの対応を行なっていたことに加えて、不要不急の外出の自粛が要請されていたこともあり、ディーラーへ足を運ぶ顧客は激減。5月の新車販売台数(普通乗用車+小型乗用車)は12万3781台と、前年同月比ではマイナス41.8%という結果となった。ちなみに、3月は前年同月比マイナス10.5%、4月は同マイナス27.5%だったので、加速度的に数字が落ち込んだことがわかる。
そんな逆境の5月の新車販売台数ランキング(自販連調べ)をチェックしてみよう。
1位:トヨタ・ヤリス 10338台(前年比−%)
2位:トヨタ・ライズ 7916台(前年比−%)
3位:ホンダ・フィット 7235台(前年比110.8%)
4位:トヨタ・カローラ 6540台(前年比89.5%)
5位:トヨタ・アルファード 5750台(前年比110.6%)
6位:トヨタ・シエンタ 4344台(前年比57.3%)
7位:トヨタ・ルーミー 3713台(前年比48.0%)
8位:ホンダ・フリード 3612台(前年比54.9%)
9位:トヨタ・プリウス 3499台(前年比31.8%)
10位:日産ノート 3470台(前年比43.1%)
トヨタ・ヤリスが4月に続いて2ヶ月連続のランキング首位を達成した。4月の1万119台からわずかとはいえ販売台数を伸ばしているのはさすがだ。普通乗用車+小型乗用車の5月の販売台数は約12万台だったので、12台に1台(!)はヤリスが売れたことになる。
2位にはトヨタ・ライズがつけた。4月の7位(5545台)から大幅に順位を上げており、スモールSUVの需要が根強いことが感じられる。
3位はホンダ・フィット。ヤリスに約3000台ほど水を開けられているのは残念、6月以降の巻き返しに期待したいところだ。
11位:トヨタ・アクア 3453台(前年比44.0%)
12位:トヨタ・ヴォクシー 3418台(前年比53.5%)
13位:日産セレナ 3012台(前年比46.8%)
14位:トヨタ・タンク 2511台(前年比40.1%)
15位:トヨタRAV4 2382台(前年比34.9%)
16位:トヨタ・ノア 2012台(前年比51.8%)
17位:トヨタ・パッソ 1979台(前年比64.3%)
18位:ホンダ・ヴェゼル 1643台(前年比34.1%)
19位:トヨタC-HR 1595台(前年比37.9%)
20位:ダイハツ・ロッキー 1589台(前年比−%)
21位:MAZDA2 1510台(前年比−%)
22位:トヨタ・エスクァイア 1442台(前年比44.7%)
23位:トヨタ・ヴェルファイア 1378台(前年比48.6%)
24位:ホンダ・ステップワゴン 1308台(前年比33.2%)
25位:トヨタ・ハリアー 1165台(前年比39.8%)
26位:スズキ・ソリオ 1142台(前年比29.8%)
27位:ホンダ・シャトル 1060台(前年比39.8%)
28位:トヨタ・クラウン 1038台(前年比42.2%)
29位:トヨタ・ランドクルーザーW 1027台(前年比53.5%)
30位:日産エクストレイル 1005台(前年比37.0%)
31位:マツダCX-30 960台(前年比−%)
32位:スバル・インプレッサ 875台(前年比28.9%)
33位:MAZDA3 848台(前年比50.4%)
34位:マツダCX-5 831台(前年比37.8%)
35位:スズキ・ジムニーワゴン 827台(前年比129.4%)
36位:レクサスUX250h 751台(前年比86.2%)
37位:ダイハツ・トール 687台(前年比43.0%)
38位:スズキ・スイフト 680台(前年比26.5%)
39位:レクサスNX300h 645台(前年比219.4%)
40位:スズキ・クロスビー 611台(前年比30.9%)
41位:スバル・フォレスター 568台(前年比22.5%)
42位:マツダCX-8 523台(前年比39.0%)
43位:トヨタ・カムリ 503台(前年比26.1%)
44位:トヨタ・ハイエースワゴン 501台(前年比67.4%)
45位:ホンダ・オデッセイ 436台(前年比44.4%)
46位:レクサスRX450h 429台(前年比193.2%)
47位:レクサスRX300 424台(前年比213.1%)
48位:レクサスNX300 408台(前年比144.2%)
49位:ホンダ・シビック 384台(前年比40.1%)
50位:レクサスES300h 364台(前年比36.1%)
落ち込みが気になる三菱とスバル。前年比は共にマイナス70%以上
メーカー別に新車販売台数を見てみると、ダイハツの健闘ぶりが目を引くが、その要因は小型SUVロッキーの存在にほかならない。OEM版であるトヨタ・ライズには及ばないものの、20位(1589台)の数字を残しており、ダイハツの小型乗用車の稼ぎ頭となっている。
一方、不穏なのが三菱とスバルだ。どちらも前年比23%と、大きく販売台数を下げている。両メーカーともにしばらく新型車の投入がなかったことも影響しているのかもしれない。V字回復を図るためにも、2020年の発売が噂される三菱新型アウトランダー 、スバル新型レヴォーグの登場が待たれるところだ。
トヨタ 80503台(前年比66.8%)
ホンダ 16092台(前年比57.2%)
日産 12001台(前年比48.3%)
マツダ 5935台(前年比67.7%)
スズキ 3408台(前年比36.2%)
ダイハツ 2537台(前年比118.7%)
スバル 1704台(前年比23.9%)
三菱 763台(前年比23.1%)