
カワサキは2020年秋に国内で発売される250cc4気筒スポーツモデル「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」のサーキット走行の模様を動画で公開。車載カメラでは、5速シフトのレッドゾーン1万7000rpmで、速度は158km/hに到達! すぐさま6速にシフトアップすると、マシンは161km/h、162km/hへと軽やかに加速していく……。F1マシンを彷彿させる、心地よい超高回転域の4気筒サウンドも聴き逃すな!
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
【まずは動画を見る前に予習を!】車載カメラにて。6速シフトアップ後、マシンはさらに加速。果たして最高速度は……。


【いよいよ本題!】「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」の過激な走り&官能的な超高回転域の4気筒サウンドに圧巻!
スペインのへレスサーキットで行われた、『カワサキ・レーシングチーム』の走行テスト。その中で、WSBKで5連覇中のライダー、ジョナサン・レイ選手とチームメイトのアレックス・ロウズ選手が、「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」に初試乗。その過激な走りを、トクとご覧あれ!
なぜ話題?4スト250cc

排ガス規制等により途絶えてしまった、国内の250ccの4気筒(クオーターマルチ)群。現在250ccのスポーツモデルは、2気筒が主流だが、漢(おとこ)カワサキが、そんな風潮に大きな風穴を開けた。
2007年式が最終モデルとなった、フルカウル付きのスポーツモデル「ZXR250」。そんな4気筒250ccエンジン搭載モデルを、カワサキは、“Ninja(ニンジャ)シリーズ”として復活させたのだ。
現段階において判明している、「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」の主な車体構成は、
・エンジン……水冷4ストローク並列4気筒DOHC 4バルブ 249cc
・フレーム……新設計の軽量トレリス型
・フロントサスペンション……250ccクラス初となるSFF-BP(ビッグピストン)
・リアサスペンション……ホリゾンタルバックリンク式
・フロントキャリパー……ラジアルマウント型モノブロック
最高出力や最大トルク、発生回転数などは未公表だが、最新技術をフル投入した上記の車体構成を見ても、スーパースポーツという名に恥じない、カワサキの“本気度”が、ストレートに伝わってくる。
「ZXR250」は超高回転型。「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」は低中速回転の豊かなトルクと高速回転域のパワーを両立

1989年(平成元年)にデビューした「ZXR250」の4気筒エンジンは、45馬力を発揮(1992年、自主規制で40馬力にダウン)。初期型のボア49mm×ストローク33.1mm(圧縮比は12.2)は、多気筒車ならではのショートストローク型に設定。ショートストローク型エンジンは、高回転域でパワーを出しやすい、多気筒のレーシングモデルに多用されるのが特徴だ。
「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」は、「ZXR250」とは異なる新開発のエンジン。噂では、50馬力超えなどとも言われる「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」の4気筒エンジンだが、当然、「ZXR250」にも採用のショートストローク型に設定されているだろう。
ただし、「ZXR250」とは決定的に異なる点が1つ。それは……。
「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」のレッドゾーンは1万7000rpmから。一方、「ZXR250(後期型)」は1万9000rpmから。
カワサキによれば、「Ninja(ニンジャ)ZX-25Rは、スムーズで滑らかな回転フィールを実現しつつ、低中速回転域における豊かなトルクと、高速回転域での強力なパワーを両立した」という。
「ZXR250」を始め、かつての250cc4気筒スポーツモデル(ホンダCBR250R、ヤマハFZR250R、スズキGSX-R250R)は、“4ストロークの多気筒エンジンでMAXパワーを稼ぐ仕様”であったため、街乗りなどの低回転域ではスカスカな乗り味が拭えなかった。
しかし「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」は、4気筒モデルの先輩である「ZXR250」よりも、レッドゾーンを、“あえて”2000rpm落とすことで、ストリートでの使い勝手も向上。つまり、2気筒モデルにある、現代のニーズに合わせた“扱いやすさ”も盛り込んでいると予測される。
4気筒ならではの、鋭くて官能的なエンジンサウンドを実現

また、カワサキのミドルクオーターマルチといえば、その高回転域のサウンドを、“F1サウンド”に例えられることがあった(特に250cc4気筒ストリートモデルの“バリオス”は、その傾向が強かった)。
今回公開されたサーキット走行でのエキゾーストノートを聴いても、「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」には、官能的なカワサキならではの、“あのF1サウンド”が、きっちりと伝承されている。
「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」のエキゾーストノートについて、カワサキでは「吸排気系チューニングにより、ライダーはスロットルをひねるたびに、鋭く官能的なエンジンサウンドを体感できます」としている。
カワサキが今回公開した映像は、「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」の市販化に向けたプロローグ編。今後は「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」のさらなる魅力を引き出した映像を展開予定。
日本では、2020年秋に発売される予定。2020年春には、先立ってインドネシアで正式発表される模様。公開されるスペックや詳細は、順次レポートするのでお楽しみに!
2気筒の「Ninja(ニンジャ)250」とのサウンドの違いは?

「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」のエキゾーストノートは、4気筒ならではの『カーーーン!!!』という甲高くて直線的な、脳天まで突き抜けるイメージ。一方、2気筒の「Ninja(ニンジャ)250」は、『ルゥゥゥーー!!!』という、軽快でリズミカルなイメージ(あくまでも筆者の主観的な感想です)。
「Ninja(ニンジャ)250」のエキゾーストノートを聴いてみて、「Ninja(ニンジャ)ZX-25R」との違いを体感してみよう!