2月18日、ジャガー・ランドローバーは近未来の都市型モビリティの姿を表現したEVコンセプトモデル「プロジェクト・ヴェクター」を発表した。
さまざまな用途に対応する自律走行可能なコンパクトEV
ジャガー・ランドローバーでは、「ディスティネーション・ゼロ」というミッションを掲げている。これは社会をより安全で健康的にするとともに、よりきれいな環境を作り出すためのもので、これには製品、サービス、そして施設全体でゼロエミッション、ゼロアクシデント、ゼロ渋滞を達成することに焦点が当てられたものだ。このミッションを達成するステップとして開発されたのがこの「プロジェクト・ヴェクター」。自動運転に対応した多目的EVコンセプトである。
モノスペースフォルムのキャビンを採用するボディは全長約4mとコンパクトで、さまざまな用途を可能にするためにバッテリーやドライブコンポーネントをすべてフラットなフロア下に搭載。キャビンのレイアウトは柔軟に変更することができ、個人使用はもとより、乗り合いや宅配用をはじめとするビジネスユースにも応えられる。
これにより、単に個人ユーザーが所有するだけでなく、ライドシェアやタクシーといった公共交通機関としても使えるため、将来の都市モビリティネットワークに役立てることが可能になる。
同社は英国コベントリーと協力して、2021年後半から同地域内で実証実験スタートさせる計画だ。