東京オートサロンで日本プレミア発表した新型コルベット。本国発表と先代の特質から、新型の姿を眺めてみる。
新型コルベットの何よりのトピックはパワートレインのミッドシップ化。先代に比べて大きく姿形を変えたのが一瞥してわかるだろう。シボレーとしては念願のミッドシップ化、パフォーマンスを追求していき、目指すものに到達するためにとった手段である。
実際の寸法で確かめてみよう。
(新)L4630 × W1934 × H1234:WB2723mm
(旧)L4510 × W1880 × H1230:WB2710mm
すべての数値で先代を上回っている。ホイールベースの延長が13mmと大きいが、マスの集中化による旋回性能の向上を図っているはず。もちろん、神経質な挙動にならないように制御を盛り込んでいると説明があった。コルベットはGTの性能も強く求められるからだ。リヤのトランクスペースにはゴルフバッグを縦に2本積めるというから恐れ入る。
前後重量比も大きく変化することが予想される。先代のZ51は48.1:51.9、Z06が47.6:52.4、コンバーチブルが47.3:52.7と、ほぼ半々の数値を達成していた。会場で訊いたところ、新型ではおよそ40:60の値になると教えてくれた。
先代コルベットはリヤサスペンションにリジッドアクスル式を採用、それを支えるばねに樹脂製のリーフスプリングを用いていたのが特徴だった。それに対して新型はミッドシップ+後輪駆動ならば当然ながらリジッドアクスルは使えなく、懸架装置は通常の(という言い方も変だが)ダブルウィッシュボーン+コイルスプリングという構成になった。