2019年の各社のセールスデータが揃いつつある。高級車の最大マーケットである北米で売れたLLクラス・サルーンはなんだったか? 各社のセールスデータから読み取ってみる。
高級サルーンといえば、いまも昔も最大のマーケットはアメリカだ。各自動車メーカーは、ビジネス上もプライド上も(熾烈なビジネスでプライドという面が大きいのかどうかは不明だが)この高級車マーケットを押さえるのに注力する。
さて、2019年の年間販売台数が発表された。このクラスで最も売れたのはどのモデルだろうか?
販売台数が少ない順に発表してみよう。
なんと、最初(つまり売れていない)に登場するのがレクサスLSだ。2019年にはわずか1219台しか売れていない。売れたのは、月平均100台に過ぎないのだ。
レクサスLSが、なんと新興ジェネシス(GENESIS)のフラッグシップに敗れた。ジェネシスG90は、3.3ℓV6ターボ(365ps)+8速ATと5.0ℓV8(420ps)8速ATの2種類のパワートレーンをラインアップする韓国のニューカマーだ。いわば30年前のレクサスである。
この図式をグラフにしてみよう。
結局、このカテゴリーの王者はメルセデス・ベンツSクラスなのだということがわかる。Sクラスの独走を許したのは、レクサスLSの不振ということもできる。