CBR1000RR-Rには最新の電子制御が用いられているが、今回はこの電子制御に関して紹介していく。電子制御により、ハイパワーのCBR1000RR-Rを一般ライダーでも楽しめるようにしているのだが、その電子制御はどのようなものなのだろうか。合わせて後半ではCBR1000RRシリーズの今昔についても触れていく。
REPORT●山下博央(YAMASHITA Hirohisa)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)/株式会社ホンダモーターサイクルジャパン
ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP/CBR1000RR-R FIREBLADE
電子制御で自分仕様のRR-Rが完成する
RR-Rではこれらの制御を行っているが、基本となるのは「ライディングモード」で、上記の制御項目を一括で切り替えられる3種類のモードが備わっている。また、制御はそれぞれ個別設定も可能だ。
これはライディングモードの個別設定画面で、表示画面のPはパワーセレクターで5段階から、TはトラクションコントロールのHSTCで9段階から、Wはウイリー挙動緩和で3段階から、そしてEBはセレクタブルエンジンブレーキで3段階の調整が可能だ。