スバルWRX STI特別仕様車「EJ20 Final Edition」は、今年度内に生産終了予定のEJ20型水平対向エンジンを搭載し、特別な装備を採用したモデルだ。限定555台。もちろん、あっという間に完売なのは想像に難くないが、実際の人気は想像を絶するものだった。
ベースとなるのは、WRX STI TypeS。これに回転系パーツの重量公差・回転バランス公差と低減した場ランドエンジンを採用。
WRCで活躍したマシンを彷彿とさせるゴールド塗装のBBS19インチ鍛造ホイールを装着。フロントグリルやリヤバンパーにはSTIのコーポレートカラーであるチェリーレッドのアクセントを採用している。
価格は
WRX STI EJ20 Final Editionが452万1000円
WRX STI EJ20 Final Edition FULL PACKAGEが485万1000円
だ。
ベースのSTI Type Sの価格は413万6000円だから、それぞれ38万5000円、71万5000円高だ。
このEJ20 Final Editionを購入するには、10月24日〜11月11日までに、SUBARU販売店にエントリーする必要がある。555台の限定数を上回るエントリーがあった場合(間違いなくそうなる)、抽選の上、11月14日16:00以降にメールで連絡がある。
555台の抽選に漏れた場合、EJ20を搭載したWRX STIを手に入れるには、2019年12月末までにオーダーする必要がある。受注生産の注文受付が年内で終了するからだ。
EJ20 Final Editionは、東京モーターショー開幕の10月24日からのエントリー開始となったわけだが、その前、つまり10月23日までに、なんと5000件もの見積もり依頼がディーラーに寄せられているという。全国のスバルディーラー1店舗あたり10件以上の見積もり依頼が届いているという。
5000件以上の見積もりのうち、多くはEJ20 Final Editionにエントリーすることになると思うが、残念ながら抽選に漏れた人は、ノーマルのWRX STIの最終モデルをオーダーすることになる(もちろん全員ではないだろうが)。
見積もり依頼の人たちがみなEJ20 Final Editionにエントリーするとしたら(もちろん、これからの新たにエントリーする人も多数いるだろう)、倍率は10倍!ほどになる。
次のWRX STIがデビューするまで、EJ20を搭載する現行WRX STIの生産が続くかもしれない。
最後のEJ20搭載WRX STIを望むファンがこれほどいるとは。あらためてEJ20エンジンの人気に驚かされた。