スクーターの乗りやすさに加え、ギアチェンジによる操る楽しさと、乗る楽しさを兼ね備えた「ホンダ ジョルカブ」。女性に人気のスクーター「ジョルノ」をベースに、スーパーカブに採用の横型OHC単気筒49ccエンジンを搭載するという、これまでになかったユニークなモデルだ。ジョルノとカブ(2車)をコラボさせるという、これまでにない稀有なモデルを、細部まで隈なくチェックしてみよう。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
PHOTO●月刊モトチャンプより
1999年(平成11年)発売 ホンダ ジョルカブ
スクーターの「ジョルノ」にカブ用エンジンを載せちゃった!クラッチ操作を省き、左足でギアシフトする「ジョルカブ」
1分で分かる!ジョルカブのポイントをチェック
スーパーカブにも採用の、クラッチ操作を必要としない自動遠心式4速リターンミッションの採用で、既存のオートマチック・スクーターでは得られない、自ら積極的に操る楽しさを実現。
・ハーフタイプのヘルメットが収納できるメットインスペース。
・低燃費とあいまって、長い航続距離が可能な4.2Lの燃料タンク。
・ニュートラルと4速状態を表示するポジショニングランプをメーターパネル上部に採用。
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ジョルカブの細部を徹底チェック!【エンジン編】
ジョルカブの細部を徹底チェック!【ギアチェンジ編】
ジョルカブの細部を徹底チェック!【車体&フレーム編】
ジョルカブの細部を徹底チェック!【足周り編】
ジョルカブの細部を徹底チェック!【スタイリング編】
●1999年の主なヒット曲
・A・RA・SHI/嵐
・First Love/宇多田 ヒカル
・フラワー/KinKi Kids
・Winter again/GLAY
・本能/椎名 林檎
・あの紙ヒコーキくもり空わって/19
・だんご3兄弟/速水 けんたろう、茂森 あゆみ
・LOVEマシーン/モーニング娘。
●1999年の主な出来事
・コギャル文化が変質し、ヤマンバと呼ばれるファッションが出現
・全日本プロレス社長のジャイアント馬場が死去
・西武の大物ルーキー・松坂大輔投手が日本ハム戦でプロ初登板を果たしプロ初勝利
・神奈川県横浜市のよこはま動物園ズーラシアが開園
・槇原敬之を覚せい剤取締法違反で逮捕
・桶川ストーカー殺人事件発生
■主要諸元
通称名:ジョルカブ
車名・型式:ホンダ BA-AF53
全長×全幅×全高(m):1.660×0.630×1.015
軸距(m):1.180
最低地上高(m):0.110
シート高(m):0.720
車両重量(kg):79
乾燥重量(kg):75
乗車定員(人):1
最小回転半径(m):1.8
エンジン型式:AF53E(空冷・4ストロークOHC・単気筒)
総排気量(cm 3 ):49
内径×行程(mm):39.0×41.4
圧縮比:10.0
最高出力(PS/rpm):3.9/7,000
最大トルク(kgm/rpm):0.41/5,500
燃料消費率(km/L):110.0(30km/h定地走行テスト値)
キャブレター型式:PB3H
始動方式:キック式、セルフ式併設
点火方式:CDI式マグネット点火
潤滑方式:圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L):4.2
クラッチ形式:湿式多板コイル・スプリング
変速機形式:常時噛合式4段リターン
変速比:
1速 3.181
2速 1.705
3速 1.238
4速 0.958
減速比(1次/2次):4.058/2.357
キャスター(度)/トレール(mm):26°30′/67
タイヤサイズ:
前 80/100-10 46J
後 80/100-10 46J
ブレーキ形式:
前 機械式リーディングトレーリング
後 機械式リーディングトレーリング
懸架方式:
前 ボトム・リンク式
後 スイング・アーム式
フレーム形式:アンダボーン
価格(当時):18万9000円(税抜)