「やると言ったら、必ずやる」警察庁、そしてそれに追従する各都道府県警。この春、警察による速度取締の新兵器、可搬式移動オービスの導入(あるいは導入予定)都道府県が、ついに30を超えた。さらに、その勢いはとどまることを知らず、この7月に2県の導入が判明。続いて、未確認ながら、2020年中に、全都道府県にその新兵器が行き渡るとの情報をゲット! 今のところ導入数から言って、スピード取締の主役にはなりえないが、果たして今後、劇的に増殖するのか、まじに目が離せなくなってきましたよ!
熊本県は入札中、広島県は、すでに運用開始の報告も!
前回、お伝えした時点での可搬式移動オービス導入都道府県は、31。そして、この7月に、広島県がすでに運用をスタートさせ、また、熊本県も購入へ向け入札を公募していることが判明した。これで導入、あるいは導入予定の都道府県は33となり、全都道府県の70%を超えたことになる。大阪や京都などの大都市を含めた14府県が未導入だが、未確認ながら、2020年中に全都道府県に導入されるという情報が入ってきているだけに、全国制覇も時間の問題だろう。
もちろん、各都道府県個々の導入台数を考えれば、いまのところそれほど怖い存在とは言えないだろう。確かにすでに100や200じゃ収まらないほどの目撃情報が集まってきているし、SNSなどでも連日、様々な情報がアップされているが、例えば、宮城県の実績では半年間で130回と1日に1回にも満たないというのが実情。一般ドライバーにしてみれば「まだ、見たことない」人が大勢を占めるのでは?
強いて言えばだが、導入都道府県の内、やけに熱心に可搬式オービスによる取り締まりを行っていると見られる、岩手県、秋田県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県、愛知県、岐阜県、奈良県、兵庫県、福岡県あたりに注意と言ったところか。
とにかく、従来のネズミ捕りにも移動オービスにも、測定方法や事後処理が違うだけでスピード違反者を検挙するという目的は同じだし、結果的に警察がパンクする恐れのある移動オービス大量増殖は、問題含みの「速度違反金制度」が実現しない限り、ありえないこと。世間は何かと大騒ぎしているようだが、賢いドライバーは、あくまでも冷静に、安全運転で対処しましょう!
★可搬式移動オービス導入都道府県(2019年7月現在/導入予定も含む)移動オービス導入の原点は、こちら!令和元年、交通取り締まりの傾向と対策は、こちら!
■北海道・東北
北海道/青森県/秋田県/岩手県/宮城県
■関東甲信越
栃木県/群馬県(入札公募済み)/埼玉県/千葉県(入札公募済み)/東京都/神奈川県/山梨県
■中部・北陸
長野県/富山県
■東海・近畿
静岡/滋賀県/愛知/岐阜/三重県/和歌山県(2019年3月~)/奈良県/京都府(目撃情報あり)/兵庫県
■中国・四国
岡山県/広島県(2019年4月~)/島根県/香川県/愛媛県(入札公募済み)
■九州・沖縄
福岡県/長崎県(入札公募済み)/佐賀県(2019年4月~)/大分県/熊本県/宮崎県
※( )内は当情報局が独自に入手した新規情報