この春、東北自動車道、盛岡南ICから花巻南IC間の制限速度が110km/hから120km/hに引き上げられてから3ヶ月。その上り線制限区間入り口に設置されていた旧型レーダー式オービスが、ついに撤去された!
残存するレーダー式オービスは、ほとんどダミー?
☆撤去オービスDATA
場所:岩手県紫波郡矢巾町
道路:東北自動車道
方向:上り
機種:R型
キロポスト:502.9KP
速度測定方式:レーダー式
制限速度:120km/h
東北自動車道上り線で、既設オービスのわずか19km先に新型オービスが設置されるという不思議現象が起こったのは、昨年春。もちろん、制限速度アップ(当時は110km/h)に伴い、Wオービスで速度取締の強化が図られたというわけではなく、既設オービスがすでに耐用限界を超えているレーダー式なだけに、その代替えとして、新型オービスが設置されたというのが、大方の見方だった。新設オービスの設置場所が変ったのは、たぶん、交通状況を考えた上での取り締まりの効率アップを図った、ということなのだろう。いずれにしても既設のレーダー式が撤去されるのは時間の問題だったわけだ。
とにかくこれで、全国に設置されている旧型レーダー式オービスの総数は24機に。ほんの10年前には100機近くが各地で目を光らせていたのだが、今や、絶滅への道を着々と歩んでいる。しかも、その15機の中には明らかにダミーと思われるものも少なからず、ある。「速度抑止」という本来の速度取り締りの目的を果たしながら余生を送っているというわけだ。
ちなみに、この旧型レーダー式に限っては、レーダー波(電波)を発していなければ、かなり高い確率でダミーだと思っていい。ただし、同じレーダー式オービスであるHシステムは、中央管制システムによって制御されて、遠隔により電波のオンオフが可能。電波が出ていないからと言ってダミーだとは限らないので、早合点は禁物だ!