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Suspension Watch:日産スカイライン(V37)のサスペンションを解説する


日産のDセグ・セダンであるスカイラン。現行スカイラインは、21014年にデビューした13代目、V37型である。そのV37型スカイラインのサスペンションを見ていこう。

 フロント、リヤの両方に見られる三角形の板のような三次曲面で構成されたAアームが目を引く。リヤにおいては、アッパーリンクとして用いられているこのAアームが多くの役目を担っていることは明白で、その他はコントロールリンク的な細身のものとなっている。アウディA4がFFとAWDでさほど大きな差が見られないのに対し、こちらのAWD版ではかなり広範囲にわたって専用部品が用いられている点が興味深い。

FR FRONT:ダブルウィッシュボーン式

 リヤのアッパーリンクと同様の板状ロワーアームを持つ。アッパー側はAアームで、タイヤのトレッド面側まで回り込むナックルの形状により最大限のアーム長を確保。アッパー、ロワーそれぞれひとつずつのAアームのみという極めてシンプルな構成で、左右4ヵ所のロワーアームマウント部は一体成型のアルミキャスト製サブフレームで連結。ボディ側のアームピポット部のブッシュはすべて揺動軸に方向を揃えるかたちの配置となっている。

AWD FRONT:ダブルウィッシュボーン式

 フロント駆動用のドライブシャフトを通すため、ダンパーのシェルケース下部に二股のエクステンションをクランプし、これを介してロワーアームと連結。サブフレーム後半は分割されるかたちとなり、その素材はスチールに置換、ロワーアームの形状も変更されるなど、全体の雰囲気はよく似てはいるものの、多くの部分がFR版とは異なるAWD専用とされている。なかでも大径化されたアンチロールバーの存在は興味深いところだ。

REAR:マルチリンク式

 三次曲面で構成される特徴的な形状のアッパーリンクを中心に、マルチリンクらしい複数のコントロールリンクがナックルを支える。それぞれで異なるリンクの長さは、ストロークの際にタイヤ/ホイールが描く軌跡の適正化とバンプ時のトーコントロールを狙ったもの。サブフレーム前方下部に配置されるアンチロールバーはリンクロッドを介しアッパーアームに接続。スプリング/ダンパーユニットはナックルに取り付けられている。

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