負極にチタン酸リチウムを用いることで高い急速充電性能と大電流での充放電を可能にした、東芝のリチウムイオンバッテリー「SCiB」。三菱i-MiEVやホンダ・フィットEVの駆動用バッテリーを皮切りに、スズキ各車の(S)エネチャージやマイルドハイブリッド、新型日産デイズ/三菱eKのSハイブリッド、新型マツダ3のMハイブリッドなどに幅広く採用されている。
PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
【SAP24の主な仕様】
通常運用電圧範囲/公称容量…DC2.0~29.7V/67Ah
端子…DIN規格
クランキング電流…1100A(30秒、25℃)
連続最大電流…300A
幅×奥行き×高さ…256×269×208mm
質量…約28kg(61.7lbs)
通信インターフェイス…CAN制御あり(SAE J1939準拠)
なお、48V電池パックはセルの構成、供給形態とも「現在検討中」(同社説明員)とのこと。量産開始は「SAP24」よりも先になりそうだが、日本車にも48Vマイルドハイブリッドが普及すれば、この東芝SCiBを搭載する車両を目にする機会がより一層増えることだろう。