FRからFFへと大転換を果たした新型BMW1シリーズ。いわば、普通のCセグカーになったわけだ。ここでは、現行型と新型のディメンションを比較してみたい。BMWらしさは、FFになっても健在か。
新型は少しだけ短く幅広い
エンジン横置き前輪駆動レイアウトを採る新型1シリーズ。そのディメンションを、FRである現行(F20型)1シリーズと比べてみる。新・旧の順に写真を載せいく。
新型1シリーズ
新型1シリーズ
全長×全幅×全高:4319mm×1799mm×1434mm
ホイールベース:2670mm
現行1シリーズ(F20型)
現行1シリーズ(F20型)
全長×全幅×全高:4329mm×1765mm×1440mm
ホイールベース:2690mm
車重は、同じB48型2.0ℓ直列4気筒ガソリンターボを積む118i同士の比較で
新型:1365kg
現行:1380kg
と若干軽くなっている。
Cd値は、現行の0.31から0.26へ大きく向上した。
ただし、ターニングサークルはFRで前輪がよく切れた現行型が10.9mだったのに対して、新型は11.4mと50cm大きくなっている。半径で言うと25cmほど小回りが利かなくなったと言える。ちなみにステアリングギヤレシオは、現行型、新型ともに15.0で同一だ。
新型1シリーズ
トレッド:前1565mm 後1565mm
現行1シリーズ(F20型)
トレッド:前1535mm 後1569mm
フロントサスペンションは
新型:シングルジョイントスプリングストラット
現行:ダブルジョイントスプリングストラット
である。
118iの最高速度は
新型:213km/h
現行:210km/h
と発表されている。
リヤサスペンションは
新型:マルチリンク
現行:5リンク
である。
新型1シリーズ インテリア
現行1シリーズ インテリア
ラゲッジ容量はどうなった? 新型1シリーズ
現行1シリーズ
ラゲッジ容量は、現行の360ℓから新型では380ℓに拡大した。後席の分割可倒は、標準では60:40、オプションで40:20:40を選択できる。
新型1シリーズ
フロントオーバーハング:857mm
リヤオーバーハング:792mm
現行1シリーズ(F20型)
フロントオーバーハング:770mm
リヤオーバーハング:869mm
現行1シリーズが持っていたノーズがちょっと長くキャビンが後ろによっているように見えた、後輪駆動車が持つ独特の佇まいは、新型では一般的なFFのCセグハッチバックのプロポーションに変わっている。
フロントとリヤのオーバーハングの合計は
新型:1649mm
現行:1639mm
と10mmしか変わらない。
しかし、前後のオーバーハングのバランスは大きく異なっている。大雑把に言って、前後のオーバーハングの長さが新型と旧型ではちょうと反対となっているのだ。
新型1シリーズ
前席頭上高:1019mm
前席左右方向:1442mm
後席頭上高:956mm
後席左右方向:1430mm
現行1シリーズ(F20型)
前席頭上高:1018mm
前席左右方向:1400mm
後席頭上高:972mm
後席左右方向:1417mm
全幅が34mm広がったことが、室内寸法に現れている。横方向の余裕が大きくなっている。また、後席のひざ周りは現行型に比べて33mm拡大した。