
月間登録台数:129台(18年9月〜19年2月平均値)
現行型発表:17年9月(一部仕様変更 18年7月)
JC08モード燃費:17.8km/ℓ ※「GT」
レポート●塚田勝弘(TSUKADA Katsuhiro)
フォト●中野幸次(NAKANO Koji)
モデル●大須賀あみ(OSUGA Ami)
全幅1860㎜ 全高1650㎜ ミラー・トゥ・ミラー2100㎜ | 開口高670㎜ |
全長4640㎜ 最小回転半径5.8m■主要諸元 GT
全長×全幅×全高(㎜):4640×1860×1650
室内長×室内幅×室内高(㎜):—
ホイールベース(㎜):2840
トレッド(㎜) 前/後:1580/1585
最低地上高(㎜):170
車両重量(㎏) 1720
エンジン種類:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
総排気量(㏄):1997
最高出力(kW[㎰]/r pm):130[177]/3750
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):400[40.7]/2000
燃料タンク容量(ℓ):56(軽油)
トランスミッション形式:8速AT
駆動方式:FF
タイヤ・サイズ:225/55R18
最小回転半径(m):5.8
JC08モード燃費(㎞/ℓ):17. 8
車両本体価格:473万円
乗降性
1列目:助手席シート高660㎜ ステップ高420㎜ 2列目:シート高680㎜ ステップ高440㎜ | 3列目 |
1列目の足元は、サイドシルと床面との段差が大きく、またぐような姿勢になる。2列目は開口部も広く、1列目よりも段差は小さい。3列目は2列目肩口にあるレバーを使って乗降するが、頭上も足元も狭く、大きく屈む必要がある。
2列シートのプジョー3008よりも全長は190㎜長く、伸びやかなルーフラインが特徴。3連テールランプは「獅子のかぎ爪」と称される印象的なデザイン。「GT」は、18インチのマッド&スノータイヤを装着する。先進安全装備
衝突被害軽減ブレーキは、5〜140㎞/hで作動し、80㎞/h以下では停止車両、60㎞/h以下では歩行者も検知。ACCに加え、車線をはみ出しそうになると自動的にステアリングに反力を伝えるレーンキープアシストも装備。ボディカラー

インパネ
8インチタッチスクリーン、小径ステアリングなどからなるプジョー最新世代の「i-Cockpit」を採用。メーターは12.3インチフルデジタル表示で、小径スポーツステアリングの上から覗くような設計になっている。印象的なトグルスイッチには、ナビやオーディオ、エアコン、ハンズフリーなどの各機能が割り振られている。居住性
1列目:快適性とサイドサポートによるホールド性も兼ね備えたシートが美点で、ややアップライトな乗車姿勢になる。チルト&テレスコピックともに可能で運転姿勢は決めやすいものの、メーターとの干渉を避けるため、チルトは上側にはあまり動かない。 3列目 | 2列目 |
高めの着座位置と3人分均等のシート幅が特徴で、3人で座る際は窮屈ではないものの、シート幅は狭めだ。身長171㎝の筆者が運転姿勢を決めた後ろで、スライドを最後端にすると足元には余裕がある。3列目は座面がかなり低く、膝を抱えるような姿勢になる。
ラゲッジルーム
通常時:奥行き310㎜
3列目格納時:奥行き910㎜
2+3列目格納時:奥行き1800㎜ 幅1130㎜ 高さ820㎜3列乗車時の奥行きは短いが、3列目も2列目も床面にフラットに格納できるため、荷物に応じてアレンジしやすいのが美点だ。トノカバーを外した際に置く場所がないのは惜しい。2列目も格納した最大時でもフロアの段差は比較的小さく、開口高は少し高めだが、大きな荷物の出し入れにも向く。ハンズフリー電動テールゲートを全車に標準装備する。
うれしい装備
助手席の背もたれをフラットに前倒し可能で、3.2mくらいまでの長尺物も積載できるのがうれしい。サーフボードやスキー板などの趣味の相棒としても使える。
前席両側のシートバックテーブルは、軽食を摂る際などの休憩時に重宝する。サイドウインドウには、日差しを遮るサンシェードも用意。
12.3インチとワイドなデジタルメーターは、ACCの作動状況などがわかるドライビングモード、パーソナルモードなどの切り替えができる。
速度リミッターとACCを兼ねる操作レバーをステアリングコラム左側に配置する。操作に慣れが必要だが、状況に応じて使い分けが可能。
ディーゼルエンジン車に標準の「ドライバースポーツパック」スイッチを押すと、パワステの手応えが増しながら、鋭い加速が引き出せる。
3段階切り替え式の前席シートヒーターは、運転席メモリー付き電動シートがセットになる「パッケージオプション」に用意。
2本分のドリンクホルダーをフロントアームレスト前に配置する。リヤアームレストにもドリンクホルダーをふたつ備える。
フロントアームレスト下には、深さのあるボックスとトレーが用意されていて、財布やスマホなどの小物を収納できる。ロングドライブに向くディーゼル
2.0ℓの直列4気筒ディーゼルターボは、177㎰/400Nmというスペックで、いざという時に「SPORT」モードに入れれば1.7tに迫る車両重量を苦にしない加速を披露。高速巡航も楽にこなす。一方の1.6ℓ直列4気筒ガソリンターボは、165㎰/240Nmという数値で、軽快な走りが魅力。走破性と装備が充実した特別仕様車
オン/オフロードの走行性を両立させるため、機能を充実させた「CROSSCITY(430 万円〜)」。悪路での走破性に貢献するアドバンスドグリップコントロールをはじめ、アルカンタラ&テップレザーシート、ハンズフリー電動ゲートなどが特別装備される。バイヤーズガイド
Alure | Alure |
GT | GT |
2種類しか選択肢がなかった時は、エンジンだけでなく装備にも差があるので、「GT」を選んだ方が賢明だと思っていたのだが、新たに加わった特別仕様車は装備も充実していてかなり気になる。とはいえファーストクラスパッケージやナッパレザーシートは「GT」でないと選べないし、やはりディーゼルの経済性と加速は魅力だ。
ガソリンとディーゼルエンジンそれぞれに1グレードずつ用意するシンプルな構成で、安全や快適装備はほぼ同等。ヒルディセントコントロール付きアドバンスドグリップコントロール、スポーツモードはディーゼルエンジン仕様にのみ装備する。