約120台のヘリテージカーと新車、関連商品が集う展示会「オートモビルカウンシル」が、4月5日から7日まで千葉県の幕張メッセで開催。日産は「GT-R &Z 50th Anniversary」をテーマとして、50周年を祝うために約1年かけて新たにレストアしたS30型フェアレディZ-Lのほか、ハコスカGT-RとR35型GT-Rのニュルタイムアタック車両を展示した。
PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
今回レストアのうえ展示されたのは、1970年式のS30型「フェアレディZ-L」だが、S30に関してはサファリラリー優勝車や、ハコスカGT-Rと同じS20型エンジンを搭載する「フェアレディZ432」など、数多くの車両を以前より所蔵している。
だが、今回敢えてこの「フェアレディZ-L」をレストアしたのは、実はL20型エンジンを搭載するごく標準的なカタログモデルを、日産として動態保存していなかったからだという。
そこで同車を一般のオーナーから譲り受け、厚木にあるレストアチームが1年前より作業に着手。譲渡された時点での状態は非常に良く、しかも現存車両が多くスペアカーもあったのだが、入手できない部品は新規に自作して、今回の出品に漕ぎ着けた。
そして新旧GT-Rのうち、ハコスカことPGC10型スカイライン2000GT-Rは、同車をベースに1969年のJAFグランプリで初優勝を遂げた篠原孝道選手の39号車と同様に仕立てたモデル。
R35GT-Rは、2013年9月にドイツ・ニュルブルクリンク北コースで、ミハエル・クルム選手が当時の量産車世界最速周回タイム・7分8秒679を記録した「ニスモN-アタックパッケージ」の実車が出品されていた。