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〈スズキ・キャリィ〉最新仕様は働く人の頼もしい味方【ひと目でわかる軽自動車の魅力】


月間販売台数:5189台(18年8月〜19年1月平均値)


現行型発表:13年8月(一部改良 18年5月)


JC08モード燃費:20.2km/ℓ ※「KX」、「KC」のMR/5速AGS車。




レポート●工藤貴宏(KUDO Takahiro)


フォト●神村 聖(KAMIMURA Satoshi)


モデル●森脇亜紗紀(MORIWAKI Akisa)

全高1885mm 全幅1475mm ミラー・トゥ・ミラー1730mm
開口高650mm


全長3395mm 最小回転半径3.6m

■主要諸元 スーパーキャリイ X


全長×全幅×全高(㎜):3395×1475×1885


荷台長×荷台幅×荷台高(㎜):1480×1410×290


ホイールベース(㎜):1905


トレッド(㎜) 前/後:1305/1290


車両重量(㎏):770


エンジン種類:直列3気筒DOHC


総排気量(㏄):658


最高出力(kW[㎰]/rpm):37[50]/5700


最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):63[6.4]/3500


燃料タンク容量(ℓ):34(レギュラー)


トランスミッション形式:5速MT


駆動方式:MR


タイヤ・サイズ:145/80R12


最小回転半径(m):3.6


JC08モード燃費(㎞/ℓ):18.8


車両本体価格:110万2680円

乗降性

助手席シート高760mm ステップ高450mm

着座位置は高く、Aピラーのアシストグリップを活用しつつ、登るように乗り込む感覚は一般的な軽自動車とは異なる。背の低い人には優しくないとはいえ、ライバルに比べると若干着座位置が低く、ドア開口面積も広くて有利だ。

「キャリイ」と「スーパーキャリイ」の違いはキャビンの大きさ。後者はキャビンが後方へ延長され、室内スペースを広くしている。競合するライバルは「ハイゼットジャンボ」だが、キャビンはそれより広くつくられているのが特徴。

先進安全装備

緊急自動ブレーキの採用はない。しかし、誤発進抑制機能を前方だけでなく後方にも搭載しているのがライバルに対するアドバンテージだ。超音波センサーで壁や障害物を検知すると、アクセルを踏み込んでも急加速しない。

撮影車両データ

ボディカラー:ガーデニングアクアメタリック


オプション装備:アッパーメンバーガード(8856円)/荷台マット(1万4580円)/サイドデカール(3万3480円)/ルーフデカール(1万5390円)/他

ボディカラー

インパネ



表面処理などもさっぱりとした仕上げで、ビジネスライクに徹した質実剛健の設計思想。乗員側への張り出しを抑えて開放感を高めた意匠と、大きなポケットを多く用意しているのが特徴だ。運転席脇には固定式ドリンクホルダーもある。

前席

フロントタイヤの上に座るスタイルとなるキャブオーバー車ならではと言える、ハンドルを抱え込むような独特の運転ポジション。調整機能は、140㎜の運転席スライドだけを用意する標準車に対し、「スーパーキャリイ」系は180㎜に拡大し、助手席にも100㎜のスライドを追加。また助手席側の24度に加え、ライバル以上の40度まで倒れる運転席は注目ポイントだ。

ラゲッジルーム

奥行き1975mm 幅1410mm 高さ230mm

対角線奥行き2045mm

標準車(キャビンが大きくないタイプ)同士でライバルと比べると、荷台長1940mm、荷台フロア長2030mmは同寸。一方でロングキャビン車同士を比較すると「スーパーキャリイ」の方が短いが、これはキャビンをより広くして居住性を重視した設計だと解釈すればわかりやすい。荷台の広さが欲しいなら「ハイゼットジャンボ」、居住性なら「スーパーキャリイ」なのだ。

うれしい装備

「スーパーキャリイ」系の頭上に備わる棚状の収納がとても便利。ボックスティッシュが小さく見えるほど大容量でA4ファイルなども置け、耐荷重は1.5㎏ある。

40度まで寝る「スーパーキャリイ」系の運転席リクライニングは、軽トラック最大なのが自慢。ここまで倒れれば、車内でのちょっとした休憩や仮眠も快適だ。

座席の後ろに、荷台に置きたくないバッグや工具箱などを室内に積める「スーパーキャリイ」系。台の前後長は280㎜。

助手席の背もたれを前に倒せばテーブルに変身し、ほぼ水平になる。タブレットを挿して立てられる溝もある。

インパネの収納スペースも数多くで実用的。中央下部の大型ポケットは、タオルを入れることも考えた設計だ。

足元付近の運転席と助手席の境目にはドリンクホルダーとフロアトレーを採用。フロアトレーは大きなスマホも置ける。

3本のペンが置けるメーター脇のペンホルダー。使いたいときにサッと手が届く場所にあるのが便利だ。

荷台の床の長さを伸ばす工夫が、キャビン後部の下の形状。前方にえぐってあり、脚立などの長尺物を積める設計だ。

特装車SERIES

ダンプシリーズ
食品シリーズ


用途に合わせてさまざまタイプの特装車を用意している。荷室の中の温度を低く保てる「食品シリーズ」や荷台を跳ね上げられる「ダンプシリーズ」のほか、二輪車メーカーらしいバイク専用荷台を組み合わせた「バイクキャリイカー」や荷台がないベース車両もある。

前後誤発進抑制機能を軽トラックで初設定

誤発進抑制機能は前進、後方誤発進抑制機能は後進のシフト位置で強く踏み込むと警告音に加え、メーター内に警告表示(写真)が出る。インパネにあるOFFスイッチを長押しすれば作動停止も可能。

バイヤーズガイド

KC

KX

スーパーキャリイ L

実用重視なら価格が最も安い「KC」(5速MT)だが、快適性も考えると「スーパーキャリイX」(3速AT)が魅力だ。標準ボディのキャリイ「KX」よりも11万2320円高いが、車内が大幅に広がってシートの座り心地も上質になり、頭上には棚も備わる。フロントスタビライザーの装着で走行安定性も向上する。

ボディは標準タイプと、キャビンが大きい「スーパーキャリイ」系の2種類。「スーパーキャリイ」系は「L」と「X」が選べる。「X」は最上級グレードで、用意されている快適装備はすべて搭載している。


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