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CES19/パナソニック:電動小型モビリティの提案


パナソニックがいよいよEVに参入!──と思いたくなるくらいCES19の同社ブースはクルマ関連の展示が多かった。そのなかでもいちばん目を引いていたのが、電動小型モビリティのコンセプト「SPACe_C」である。

 パナソニックもEVスタートですか!と冗談半分にご担当に話しかけたところ、いえいえと笑いながら、しかしパナソニックは家電で培ってきたモータ技術と制御技術が豊富なこと、家電メーカーだけに室内環境の快適さを知り尽くし、それゆえに心地良い車内環境を提供できる可能性があることなどを語ってくれた。なるほどである。




 SPACe_Cの駆動を支えているのは新開発のeパワートレインプラットフォーム。先立って登場していた8kWモーターユニット+8kWモーターインバータユニットの性能を統合、ひとつのユニットとして小型軽量化を図るとともにモーター出力を18kW化した。電源は48V。なぜ48Vなのか、欧州勢の48Vシステムを想定したものなのかと訊いたら、直接的な答えはなかったものの、人体への影響を受けない電圧としたかったこと/高電圧で要するオレンジ色の巨大なケーブルを使いたくなかったことなどを勘案した結果48Vに落ち着いたという、やはり欧州勢と同じ答えが返ってきた。




 では、SPACe_Cにはどのようにこれらが搭載されているのか。前後の区別がつきにくい車両だが、片軸がモーター駆動、もう一方の片軸がステアを担っている。駆動軸は左右にモーターを積む方式で、中間にデフ(とご担当者はおっしゃっていたが減速機のことか)を介してトルクを増大させ、車両を動かしているという。バッテリーはリチウムイオン型。18650型円筒電池なのかと思ったら、今回の車両では箱形のものを使用したそうだ。

SPACe_Cに目を奪われがちだが、じつは今回の主役はこちら。インテグレートされたワンユニット型の18kW型eパワートレインプラットフォーム。

こちらの8kW型×2をひとつに統合することを目的に開発された。

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