今年も日本全国……どころか、世界屈指のチューンドカーやレーシングマシンが集結した東京オートサロン2019。では、もしも出展車両を一斉に走らせたら、どのクルマが一番速いのか? 「速い」にもいろいろな意味があるし、それぞれステージによって得手不得手もあるだろうけれど、「戦歴」から判断すればやっぱりこの一台! マルク・マルケスが2018年のMotoGPを制したチャンピオンマシン「ホンダRC213V」だろう。
チューニングカーやメーカーによるコンプリートカーが主役の東京オートサロンだが、実は競技用車両も数多く展示されている。一番多いのはやはりべース車両の面影を感じさせるGTマシンで、それに続くのは同じ理由でWRCマシン。だがホンダブースにはF1マシンやスーパーフォーミュラ・マシン、日産ブースにはフォーミュラEマシンも並べられている。
では、そのなかでどれが最強マシンなのか? どれが最も「ナマで見られるのはありがたい」のか? さまざまな見方があるだろうけれど、「手にした栄冠の価値と回数、そして実際の速さ」を統括して考えれば、マルク・マルケスが2018年のMotoGPを制したチャンピオンマシン「ホンダRC213V」が最強最速のひとつの答えであることに異論はないだろう。
世界選手権のチャンピオンマシンの割には、かなり控えめな展示といった印象で、気づかないで通り過ぎてしまう可能性も大。4輪が主役のイベントだからしかたがないが、せっかくだからホンダブースを訪れるときには意識しておいてほしい。めったに拝めるものではないのだから。