911のGT3カップカーの弟分となる718ケイマンGT4が登場から3年で改良された。ポルシェのエントリースポーツクーペをベースにした本格的レーシングカーとして人気を博し、これまで421台も販売してきたモデルである。
新型718ケイマンGT4に搭載される3.8ℓ水平対向6気筒エンジンは先代と比較して40psアップの425psとなった。トランスミッションは6速DCTを採用している。最高出力を高めると同時にダウンフォースも高め、一方でコクピットの快適性も向上したという。
自動車メーカー製ながら、溶接されたロールケージやレーシングバケットシート、6点式シートベルトなどが装着済みで、1320kgという軽量ボディを実現しているという。メーカー製だけあってルーフに脱出用のハッチが設けられ、小型の消火器も備えるなど安全性が重視されているのも特徴だ。
気軽に参加出来るアマチュアの走行会仕様も用意され、減衰力固定式ダンパーや80ℓの安全燃料タンク、ABSやESC、トラクションコントロールを備える。もちろん制御システムは解除可能だ。公道走行は不可だが、世界中のポルシェセンターでサービスを受けられる。価格は13万4000ユーロ(約1670万円、税別)となっている。
さらなる本格的な競技仕様も用意され、3段階に調整可能なダンパーや耐久レース用の115ℓ安全燃料タンク、前後ブレーキバランスシステムや、エアジャッキも備えるほか、クイックリリースステアリングなど、911 GT3 Rに近い装備が奢られる。安全装備もさらに高いレベルになり、自動消火器が備わる。こちらの価格は15万7000ユーロ(約1960万円)となっている。両仕様ともに今年2月に発売予定だ。