■ DW10FC: BlueHDi 180
気筒配列 直列4気筒
排気量 1997cc
内径×行程 85.0mm×88.0mm
圧縮比 16.7
最高出力 133kW/3750rpm
最大トルク 400Nm/2000rpm
給気方式 ターボチャージャー
カム配置 DOHC
ブロック材 鋳鉄
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 DI
VVT/VVL ×/×
1998年デビューの息の長いユニットが2.0ℓ BlueHDi(DW)シリーズ。1.6ℓまではDVユニットが担うことから、DWシリーズは2.0ℓ以上の排気量の上級モデルに搭載される。
デビュー当初はDW8(1.8ℓ)、DW10(2.0ℓ)、DW12(2.2ℓ)の3種に大別されたが、現在は2.0ℓのみのラインアップとなる。ボッシュのソレノイドインジェクターを備えて、7つの噴射口から最大200MPaで噴射する。かつてはシーケンシャル・ツインターボという同一サイズのターボを2基備えた仕様もあり、2700rpmまでの低回転はひとつのターボだけを稼働。小径でターボラグを減らし応答性を向上、高回転ではふたつとも稼働させて高過給を実現するという仕組みをとっていた。このDWよりも上級仕様を支えていたフラッグシップディーゼルのDTシリーズ(2.7〜3.0ℓ)の製造が終了したことから、しばらくはこのDWシリーズがPSAのディーゼルのフラッグシップとなる。
現在はディーゼルエンジンではもはやデフォルトともいえる可変容量ベーン型ターボチャージャーを1基装備し、パッセンジャーカー用のDW10FC、120kW/350Nmの商用車仕様であるDW10FUの2種が揃えられている。150hpから180hpへの馬力増強にあたっては、圧縮比の向上(16.0→16.7)などの手段が図られている模様。