アウディのフラッグシップモデルのA8、そして最高峰スタイリッシュサルーンのA7スポーツバックがフルモデルチェンジを行った。スマートな内外装のデザインはさらに磨きがかかり、安全性のさらなる向上や燃費の改善など、その内容は他のライバルをリードするものと言えるだろう。
REPORT◎永田元輔(NAGATA Gensuke)
PHOTO◎篠原晃一(SHINOHARA Koichi)
おそらくアウディにとって最大の課題は、いかにして大型モデルの販売を増やすか、ということだろう。特に日本でのアウディはA4以下のモデルの販売台数が多くの割合を占めている。フラッグシップ市場での存在感を飛躍的に高める、これこそ新型A8の使命に違いない。それだけに新型A8はおよそ考えうる最先端の装備を満載している。レベル3の自動運転こそまだ導入されていないが、レーザースキャナー1基を含む計23個のセンサーを搭載し、人間の感覚に近い運転支援を実現。このレーザースキャナーは距離80m、左右145°の範囲をカバーするという。また全車にVシステムによるマイルドハイブリッドを搭載するのもトピックだ。22km/h以下でのアイドリングストップや、55〜160km/hで行われるコースティングモードではエンジンも完全に停止することで、4.0ℓV8モデルでも8.7km/ℓのモード燃費を達成している。
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A7スポーツバックにも試乗した
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SPECIFICATIONS
アウディA8 60TFSIクワトロ
■全長×全幅×全高:5170×1945×1470mm ■ホイールベース:3000mm ■車両重量:2110kg ■エンジンタイプV型8気筒DOHCツインターボ 総排気量:3996cc 最高出力:338kW(460ps)/5500rpm 最大トルク:660Nm(67.3kgm)/1800〜4500rpm ■トランスミッションタイプ:8速AT ■駆動方式:AWD ■サスペンションフロント&リヤ:ダブルウイッシュボーン ■ブレーキフロント&リヤ:ベンチレーテッドディスク ■タイヤ&ホイール:265/40R20 ■燃料消費率(JC08モード):8.7km/ℓ ■車両本体価格:1510万円
アウディA7スポーツバック55TFSIクワトロSライン
■全長×全幅×全高:4975×1910×1405mm ■ホイールベース:2925mm ■車両重量:1900kg ■エンジンタイプ:V型6気筒DOHCツインターボ 総排気量:2994 最高出力:250kW(340ps)/5200〜6000rpm 最大トルク:500Nm(51.0kgm)/1370〜4500rpm ■トランスミッションタイプ:7速DCT ■駆動方式:AWD ■サスペンションフロント&リヤ:ダブルウイッシュボーン ■ブレーキフロント&リヤ:ベンチレーテッドディスク ■タイヤ&ホイール:255/40R20 ■燃料消費率(JC08モード):12.3km/ℓ ■車両本体価格:1066万円