2018-2019日本カーオブ・ザ・イヤーを受賞し、人気と実力の高さを証明したボルボXC40。そのボディやインテリアをとことん採寸し、購入の参考にしてみたい。
めでたく2018-2019日本カーオブ・ザ・イヤーを受賞したXC40。ファーストエディションという仕様が上陸するやすぐに売れてしまい、レギュラーモデル化したいまも人気でバックオーダーを抱える状況とか。確かにライバル勢にはない雰囲気が濃厚で、うなずける話ではある。
前後ドアの開口寸法から。
フロントドアは2ノッチ、リヤドアは1ノッチ。全閉時の最端は前後ともにボディサイドか樹脂製のアンダーパネルか……と迷うくらいの僅差。全開時は前後ともドアパネルのエッジ部である。
前後フード。
フロントフードはガスダンパーを用いるステーレス。フード自体が軽合金性なのか、ガスダンパーということを除いても非常に軽い。そして、異様に高い位置まで上がるのが印象的。2m超えっていうのは珍しい。
リヤドアは電子オープナー式の自動開閉型。スイッチはドア下端に備わる。開口時にいちばん高いところにあるのはウィンドウ下のピーク部分。やはりこちらも相当な高さになる。内張側の地上高も189cmと大きい。スカンジナビアンの平均身長が高いからだろうか。
開口部。画像からご覧いただけるように、きわめて直線的でスクエアな開口部形状を持つ。テールランプクラスタ下の荷室内側などにはスペースがあるのでもっと下側は広げられる気もするのだが、そうすると剛性が低くなってしまう可能性もあるのだろう。
後席を倒したときの寸法。荷室の最小幅は100cmで、先述のとおり車両後部のホイールハウスのうしろには広がりがあり、122cmの寸法を確保している。
後席の作りは6:4分割式。4:6分割式が多いところXC40は逆のパターンで、それゆえ荷室センター部分での採寸に当たっては後席を両方ともに倒すこととなった。6:4の「6側」にはトランクスルーも設けられていて、細く長いものなら乗車スペースをひとり分割くだけで積載も可能だ。
荷室はトノボードによって2階建て構造となっている。トノボードは写真に示すようにZ字に折り畳む方式。開口部上端から鉛直方向には86.5cmの寸法だったが、そのポイントは「1階部」のいちばん深いところではなかった。1階と2階のフロア差は12.5cm。