2018年5月13日、第46回ADACチューリッヒ24時間レース(ニュルブルクリンク24時間レース)がドイツ・ニュルブルクリンクで開催された。日本から参戦したスバル/STIのWRX STIはカルロ・バンダム/ティム・シュリック/山内英輝/井口卓人の4人で挑み、総合62位・SP3Tクラス優勝という結果になった。その走りを支えたメカニックの中にはディーラーメカニックも含まれており、そのディーラーメカニックがレースの世界で感じたことに迫る。
そんなスバル/STIは2008年からWRX STIでニュルブルクリンク24時間レースに参戦している。メカニックやエンジニアはSTIの社員で、普段はレースマシンの開発やデータ解析、市販車に装着するSTIパーツの開発などを担当している。SUPER GTにもSTIのメカニックやエンジニアは参戦しているが、レース専門のメンテナンスガレージとは違い、通常業務と並行しながらレース用のエンジンやシャシー、空力などを開発している。
彼のような若手が参戦しレースの世界の厳しく激しい整備を知ることで、その事を地元に帰って仲間に話す。そして次の人材へ繋がっていく。これがスバル目指している人材育成なのかもしれない。と感じられたニュルブルクリンク24時間レースだった。
(文・写真/雪岡直樹 Naoki Yukioka)