1983年までに生産されたバイクがツインリンクもてぎのレーシングコースを駆け抜ける……そんな旧車ファンにはたまらないイベントが「@Good Oldays(グッドールデイズ)」である。
TEXT●大家伝(OYA Den)
年に1度の旧車の祭典が快晴のもてぎで開催
快晴で迎えたゴールデンウィーク最終日、ツインリンクもてぎには普段なかなか目にする機会のない光景が繰り広げられた。と言うのも、この日のツインリンクもてぎでは旧車ファンが待ちに待った「@Good Oldays(グッドールデイズ)」の開催当日だったから。
このグッドールデイズというイベントを簡単に説明しておくと、国内外、メーカーを問わず時代を彩ったさまざまなマシンが一同に集結する旧車ファンのためのイベントだ。名称は"Good Old Days"からの造語で、参加オーナーが手塩にかけて整備した貴重な旧車の躍動する姿とエキゾーストノートに、"アッと驚いてもらいたい"という願いも込めて@(アットマーク)を付けた「@Good Oldays」なのだそう。
さて、そんなグッドールデイズ当日の様子をレポートしよう。
朝の8時から、まずは8つに分類された組分けで15分ずつのスポーツランが始まった。これがこのイベントのメインであり、国内外、そして排気量もさまざまな往年の名車たちがツインリンクもてぎに集う旧車ファンにその勇姿を魅せつけていた。
スポーツランは「年月を感じさせず今もなお躍動するマシンや、そのエキゾーストノートを、お客様の目で、耳で感じてください」がコンセプト。1983年までの車両が年式や排気量別にA〜G(Dを抜いた6組)、それにボトムリンク、レトロ50・ドリーム50という8組で構成。順次コースインして、良きコンディションの名車をまさに目でも耳でも楽しませてくれた。
もちろん参加者のほうも自慢の愛車でツインリンクもてぎを存分に走るという楽しさが味わえるし、なにより2本の走行時間の内、午後の部ではフルコースを堪能できるのだから満足感も相当なものに違いない。やはりこの日のために1年間ていねいに整備をしてきたという参加者が多いというのもうなずける。
そして午後の部が始まるまでの時間帯にはイベントとカブパレードが行われ、ほかにもパドック周辺ではマシン展示コーナー、体験フォトコーナー、@Good Oldays Award、パドックマーケットなどが参加者だけでなく多くの来場者を楽しませていた。
最後には自分の愛車でロードフルコースを2周味わえるサーキット・クルーズも行われ、一日まるまる旧車三昧という、じつにスペシャルなゴールデンウィーク最終日であった。
マニア垂涎の旧車が眼前を疾走!
お昼の目玉
カブでパレードラン
生誕60周年記念ボード(写真左)が目立っていた。そのボード前に展示されていたのは1959年のC100初期型エンジンと、1960年代のホンダ製小型エンジン整備代(写真右)、どちらも大変貴重なものである。