2018年4月22日、富士スピードウェイで開催されたクルマの祭典、モーターファンフェスタ2018。ホンダアクセスのブースには社内のデザインコンペで勝ち残った3台のコンセプト・カスタムカーが展示されていた。発売されたら人気が出ること間違いなし! そんなハイレベルなものばかりでした。(PHOTO&REPORT:石川順一)
ホンダアクセスといえば、モデューロを代表とするホンダの特別仕様車をプロデュースしていることで知られている。そんな同社はモーターファンフェスタのブースで、オリジナルのカスタムマシンを3台展示。いずれもコンセプトが際立っており、一見の価値アリ。
01.軽トラにスタイリッシュさとスポーティさをプラス 「T880」
軽トラの足周りのフワフワ感を排してスポーティに仕上げたこちらは、エンジンをミッドシップに搭載するホンダ・アクティがベース。ルーフがチョップされているので、見た目もローフォルムに。エンジンはバモスのターボ仕様、ホイールも14インチにすることで迫力を増し、ブレーキはフロントに対向4ピストンのキャリパー、リヤにS660の純正キャリパーを採用。当初の狙い通り、走りも抜かりない仕上がりに。
02.ロハスな2人乗り 「N-ONEフレンドリー2シーター」
本来N-ONEは4名乗りのワゴン車。しかしこちらは大胆にも後部座席を取り払い、2名乗りピックアップトラックに大変身。まるで陶器のようなホワイトボディやボディ各部やインテリアにアクセントとして据えられているウッドパネルなど、温かみのある素材にこだわったデザインも魅力の一つ。シートは一人がけのソファーを意識した結果、ヘッドレストのないレトロな雰囲気のものに仕上がったとのこと。N-ONE自体が1960年台の軽自動車N360をモチーフにしていることもあり、デザインのマッチングも良好だ。
03.名車ZをモチーフにCR-Zをリノベーション 「Re:Z」
ホンダ・Zは軽自動車でクーペスタイルを再現しようとした往年の名車。リヤに水中メガネのようなハッチを持っていたのが特長だ。そのデザインをモチーフに現代的なマシンとして蘇らせたのがRe:Zです。ベースは2017年1月に販売終了となったCR-Z。Zのリヤウィンドウを再現しようと思うと他にいいクルマがなかったため選ばれたそうですが、奇しくもこちらもZの名前を持っている。新旧Zのシナジーでレトロなカッコよさが実現したというのは興味深い。
いずれもコンセプトカーなので販売の予定はないとのことだが、熱烈なラブコールが数多く寄せられれば市販化もありうるかも!?