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噂のレーザー式最新型固定オービスの正体を暴く!


この春、大阪の国道26号上り線(第2阪和国道)に新たに設置された固定式オービス。一見、東京航空計器製の新L型オービス(デジタルver.)かと思いきや、明らかにL型よりスマートな上に、さらに赤外線ストロボとカメラの下に見慣れない窓が!

設置位置は52.9キロポス路手前。すぐ後ろのNシステムや出口標識に気を取られているとあぶない!
両方向対応型(向きを変えればの話)オービスⅢは裏側にダミー窓(偽のストロボ&カメラ)が空いているが、こいつは完全に1方向対応型だ。


☆新規オービスDATA


場所:大阪府阪南市桃の木台


道路:国道26号線(第2阪和国道)


方向:上り


種類:オービスV(東京航空計器㈱製)


速度測定方式:レーザースキャンセンサー



L型(新旧)の開口部は2つ。ちなみに上がストロボ、下がカメラ用だ。

今まで、オービスに限らず、スピード取り締まりの速度測定方式と言えば、レーダー、ループコイル、光電管の3つが定番とされてきた。固定式オービスに限定すれば、レーダーとループコイルのどちらかであり(過去には光電管式も稀に存在していたが)、最近、可搬式移動オービス(有人取締)にレーザー式が導入されたものの、無人取締機に採用されたのはもちろん、今回が初めて。移動オービスで実績を積んだ上での採用と思われる。なにしろ路面にループコイルを埋める手間と費用が節約できるうえに、もちろん、レーダー探知機は無効。警察にとってはまさに願ったり叶ったり。今後も順次、いたるところに設置されていくに違いない。




が、問題は果たして測定精度は大丈夫なのか、ということ。事実、警察庁が導入した生活道路対応の新型オービス、「センシスSSS」を開発したスゥエーデンの測定器メーカー、センシス・ガッツォグループの役員、フィリップ・ウィジャース氏はレーザー式オービスに関してこんな疑問を投げかけている。




「弊社がレーザー式に手を伸ばさないのは精度の問題です。ある中東の国ではレーザー式を採用しようとしましたが、雨が降ると全然ダメだった。それで結局、当社のレーダー式を採用した経緯があります。それに、今回導入されたレーザー式は測定中にミラーがずっと動いているタイプ。果たして耐久性はどうなのか気になります」。




ちなみにレーザー波による速度計測の原理はこうなっているそうだ。


「LIDAR(英語:Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging、「光検出と測距」ないし「レーザー画像検出と測距」)は、光を用いたリモートセンシング技術の一つで、パルス状に発光するレーザー照射に対する散乱光を測定し、遠距離にある対象までの距離やその対象の性質を分析するものである。日本語ではライダー、ライダとカタカナ書きされることも多い」(Wikipedia参照)




素人目に見ても、雨や雪、その他浮遊物に影響を受けるんじゃないの? と突っ込みたくなるというもの。レーダー式であるHシステムが、その測定精度疑惑により撤退を余儀なくされた経緯があるだけに、ぜひ、実験に裏付けされた測定精度を公に公開すべきだろう。それともまた、論理的な証拠もなく、警察と計測器メーカーがタッグを組み「正確だ」と言い張るつもりなのだろうか。




とはいえ、ドライバーにとってはレーザー方式だからといって注意点は従来と同じ。ループコイル式と同様、レーダー探知機は効かないので、手前の警告板等に十分、注意して安全運転を心がけるべし。

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