ドイツ・アルピナ社は3月6日、同日より開催されたジュネーブモーターショーにおいて、BMWのミドルサイズSUV「X3」をベースとしたコンプリートモデル「XD3」と、BMWのミドルサイズクロスオーバーSUV「X4」をベースとした「XD4」を世界初公開。日本総代理店のニコル・オートモビルズは同日、「XD3」右ハンドル車の受注を開始するとともに、「XD4」左ハンドル車の受注を今春より開始予定であることを発表した。
「XD3」右ハンドル車は、3.0L直6直噴ディーゼル「ビ・ターボ」エンジンをベースに、1つの大きな低圧ステージと1つの小さな高圧ステージが並行して作動する2基の可変タービンジオメトリーターボと、大容量の直接空冷式インタークーラー、2基の外部サブクーラーを装着することで、245kW(333ps)/4000-4600rpm、700Nm(71.4kgm)/1750-2500rpmを発生。これにZF社と共同開発した8速ATと、BMW XDRIVEシステムをベースとした4WD、リヤ電子制御式アクティブLSDを組み合わせる。0-100km/h加速は4.9秒、最高速度は254km/hをマークする。
シャシーには電子制御式アルピナ・スポーツ・サスペンションとよりハードなスポーツ・ショート・スプリングを採用したほか、フロントのキャンバーを1度ネガティブに設定。可変ステアリングギヤレシオ機構を備えたEPSも独自にチューニングされている。
足元には、ロック付きセンターホイールカバー内にあるエアバルブから中空構造の20本スポークを通じてタイヤにエアを充填する構造の0インチ・アルピナ・クラシック・ホイールを標準装備。フロントには255/45ZR20、リヤには285/40ZR20の専用開発ピレリPゼロを装着する。またオプションで、鍛造の22インチ・アルピナ・クラシック・ホイールと、フロント255/35ZR22、リヤ295/30ZR22の専用開発ピレリPゼロも装着可能だ。
「XD4」左ハンドル車は、3.0L直6直噴ディーゼル「クアッド・ターボ」エンジンをベースに、2つの大きな低圧ステージと2つの小さな高圧ステージが並行して作動する4基の可変タービンジオメトリーターボと、大型ラジエターと最適化されたクーラントハウジング、直接空冷式インタークーラー、外部サブクーラーとトランスミッションオイルクーラーを採用。
【Specifications】
<アルピナXD3右ハンドル車(4WD・8AT)>
全長×全幅×全高:4718×1897×1655mm ホイールベース:2864mm 車両重量:2015kg エンジン形式:直列6気筒DOHC直噴ディーゼルツインターボ 排気量:2993cc ボア×ストローク:84.0×90.0mm 圧縮比:16.5 最高出力:245kW(333ps)/4000-4600rpm 最大トルク:700Nm(71.4kgm)/1750-2500rpm
<アルピナXD4左ハンドル車(4WD・8AT)>
全長×全幅×全高:4751×1927×--mm ホイールベース:2864mm 車両重量:2045kg エンジン形式:直列6気筒DOHC直噴ディーゼルクアッドターボ 排気量:2993cc ボア×ストローク:84.0×90.0mm 圧縮比:16.5 最高出力:285kW(388ps)/4000-5000rpm 最大トルク:770Nm(78.5kgm)/1750-3000rpm