ANAホールディングスと本田技研工業の航空機事業子会社のホンダ エアクラフト カンパニーは、ビジネスジェットマーケット拡大に向けた戦略的パートナーシップに関する基本合意書を締結した。
ANAグループは、ANAビジネスジェットの事業の柱である、北米や欧州などにおける「海外渡航先でのチャーター便」にてHondaの小型ビジネスジェット機「HondaJet」を最大限に活用してビジネスジェット利用の利用客の拡大を図りる。HondaJetは、クラス最高水準(Honda調べ 小型ジェット機として)の最高速度、燃費性能、静粛性および室内サイズ等を実現した小型ビジネスジェット機で、ANAの利用客にさらに快適で利便性の高い移動手段を提供できるようになる。
ホンダ エアクラフト カンパニーは、同社が有するグローバルネットワークを通じて、チャーター運航会社の仲介、ANA便からビジネスジェットへの乗り継ぎ地点における地上支援の構築など、「ANAビジネスジェット株式会社」が展開するチャーター手配事業を多方面から支援する。
ANAビジネスジェットとは、ANAHDと双日が設立した共同事業会社。北米・欧州路線を中心としたANAの定期便からビジネスジェットへの乗り継ぎ便や日本からダイレクトに目的地まで渡航するチャーター便の手配事業などを展開する予定。
ホンダ エアクラフト カンパニー社長の藤野道格氏は「日本最大のエアラインであるANAにより海外渡航先でのチャーター用のビジネスジェット機としてHondaJetが選択されたことをうれしく思います。HondaJetの高速性、効率性、そしてアメニティーや快適性は、お客様の期待に沿うものになると確信しています。HondaJetの利用によってビジネスジェットマーケットがさらに拡大されることを目指します」と語った。
日本におけるビジネスジェットマーケットは、欧米やアジアの一部諸国と比べると利用客はまだ限られている。ANAグループとホンダ エアクラフト カンパニーが戦略的なパートナーシップを組むことで将来のビジネスジェットの潜在需要の発掘と、マーケットの拡大に向けた取り組みを行っていく。