昨年11月の東京モーターショーに参考出品されたモンキー125は黄/白カラー。今回の東京モーターサイクルショー2018では、2000年に発表されたミレニアムモンキー風の赤/白カラーを参考出品。両カラーとも発売は7月頃になると予測されている。(PHOTO& REPORT:北 秀昭)
厳しい排ガス規制により2017年に惜しまれつつ生産終了となったモンキー。50年の歴史に終止符が打たれるのか…と思いきや、今年の夏頃には、"一回り大きく成長して"めでたく復活する模様だ。
2017年の東京モーターショーに参考出品されて話題となった黄/白カラーのモンキー。エンジンは50ccから125ccに排気量アップ、ホイール&タイヤは8インチから12インチに大径化され、50cc時代に比べてボディサイズは二回りほど大きめ。
【モンキー50とモンキー125のサイズ比較】
●モンキー50
全長:1365mm×全幅:600mm×全高:850mm
●モンキー125
全長:1713mm×全幅:753mm×全高:1030mm
モンキー125はどこからどう見てもモンキー以外の何物でもないのだが、実際に実車を見てみるとボリューム感が増してサイズ的にもデカい。小ぶりで可愛いモンキーらしさが消えてしまったかといえば……それは違う。
モンキー125のポイントは、12インチに大径化しつつ、8インチ時代のモンキーらしさを見事に再現している点。モンキー125はグロㇺをベースに製作。開発陣によれば、モンキー125は8インチ時代のフォルムをとことん研究。グロㇺよりもホイールベースを短くし、タンクやシートの大きさや高さを細かく調整するなど、モンキーが持つ独特のバランスを突き詰めたのだという。この"モンキーの拡大化"は見事に的中し、来場者からも「迫力が増した!」「公道でも走りやすそう!」と高評価を得ていた。
モンキー125はパワフルな125ccの横型エンジン(発売時はグロㇺと同等の9.8ps程度になる模様)に加え、倒立型フロントフォークや前後ディスクブレーキ、また初心者にも安心のABSを装備。ストリートでも余裕を持って走行できる足周りが盛り込まれている。またヘッドライトやテールランプ、ウインカーなどの灯火類にはLEDタイプ、メーターはデジタル型を採用。現代のバイクに相応しいアイテムが随所に投入されているのがポイントだ。
ホンダブース内に展示されたモンキー125の周りには、常に多くの人だかり。実車にまたがる順番を待つ人々で賑わっていた。特に印象に残ったのが、中国などアジアの人々が多かったこと。日本だけでなく、モンキー125は世界的規模で注目されているのを強く感じた。
一部では、発売は7月頃。価格は40万円くらいになると予測されている。
■モンキー125の諸元
全長×全幅×全高:1713mm×753mm×1030mm
エンジン:空冷4ストロークOHC単気筒125cc
タイヤサイズ:前120/80-12 後130/80-12