日本精工(NSK)は、自動車の電動化ニーズを支える「静音スラストニードル軸受」を開発した。この製品は、静音化技術によって電気自動車やプラグインハイブリッド車のモーター走行時の快適性向上等に貢献する。
近年、グローバルに自動車に環境への対応が求められており、EVやPHVなどの普及が加速している。従来はエンジン音により目立たなかった小さな音が、モーター駆動走行時に目立つようになった。このため、NSKは変速機構をはじめとする各種アプリケーションに多数使用されているスラストニードル軸受の静音化に取り組んだ。
スラストニードル軸受の構成部品の「ころ」、「レース」、「保持器」を改良することで、発生する音を音圧値で約10%静音化した。
NSKは、この静音スラストニードル軸受の売上として2021年に年間15億円を目指す。