
ヴィッセル神戸の吉田孝行監督(48)とMF鍬先祐弥(27)が、悪性腫瘍により離脱したJ2のV・ファーレン長崎MF名倉巧(27)へエールを送った。
前日に体内に悪性腫瘍が見つかり、長期離脱することが発表された名倉は、2人にとって長崎時代のチームメート。それぞれが思いを語った。
「びっくりした。昨日メッセージを送ったら『必ず復帰します』と元気そうに返ってきた」と本人とのやりとりを明かした吉田監督にとって、名倉は特別な思いを抱く選手の1人だという。「長崎で監督をしていた時に(名倉に)J1から話が来て、2人で結構話をして、残ってくれたりもした。自分が好きなスタイルのプレーヤー」とし、「必ず復帰してくれると思うので、頑張って欲しい」と回復を願った。
発表前に状況を伝えられていたという鍬先は「正直言葉が出なかった。同い年でプライベートでも仲良くしていたので、大事な仲間が苦しんでいるっていうのは自分のことのように悲しかったし、受け入れるのに時間がかかった」と率直な思いを口にした。その上で、自身が懸命にプレーすることで思いを伝える意識を強めたといい「自分としても何かできることはないかと考えたけど、まずはサッカーを通して彼を元気づけるのが一番かなと思う」と全力プレーで力を与えることを心に決めた。
多くの関係者やサポーターが祈るように、神戸からも名倉の復帰を心待ちにする思いが発信されている。