
ヴィッセル神戸が今季初の首位を狙う。
20日のファジアーノ岡山戦(JFEス)を控え、19日は神戸市内のいぶきの森球技場で前日調整。オンライン取材に応じた吉田孝行監督(48)は「本当に大事な一戦だと思っている。アウェーで難しい雰囲気かもしれないが、自分たちのサッカーができれば勝ち点3を取れると思うので、全力で戦う」と力を込めた。
中断前のリーグでは6戦無敗(5勝1分け)と結果を出し、首位の柏レイソルとの勝ち点差を「1」にまで縮めた。指揮官は「最後にどの順位にいるかにはこだわるが、今は優勝を狙えるところにいなきゃいけないというぐらい」と、現時点で首位に立つことには興味を示さないが、3連覇が見える位置にまで上がってきたチーム状態には手応えを得ている様子だ。
川崎製鉄水島サッカー部をルーツに持つクラブ同士の“川鉄ダービー”となる岡山戦にも、重要とするのはいつもの戦いができるかどうか。「全員が組織で、アグレッシブに戦うことが自分たちのサッカー。試合の開始から集中しなきゃいけない」とリスタートの一戦に向けて集中力を高めた。
16日にJ2ヴァンフォーレ甲府と戦った天皇杯3回戦では、延長戦にもつれながらも2-1で勝利。決勝点を決めたFWエリキ(31)は「キャリアトップに入るコンディションだと思っている」と好調をアピールし、岡山戦での連続弾を期待させた。【永田淳】